小樽北運河ビジョン・シンポジウムと小樽デパートメント2015/11/01 21:39

 NPO法人OBMが主催するシンポジウム「北運河から新たな小樽のまちづくりを考えよう!」を拝聴してきました。
 石井信和理事の「北運河を描く」と題する解説に続き、株式会社ゲオのリユース運営委マネージャーの滝城陽介氏が「リユース価値の変化と小樽〜再市場構想は価値を生むか〜」と題して講演されました。皆さんご存じのゲオが2nd STREETなどで展開するリユース事業が世界的に成長している事業であること、それを小樽でも特に北運河のスペース等を活用して全市的に再市場化しよう、というお話だったようにお聞きしました。
                      運河プラザで開かれました。みなさん熱心に聞いておられました。

 北運河をその特長を生かして活用していこう、小樽市の観光も新しい切り口を見つけて再活性化しようというお話は”再〜”をあらわす”Re"というサインからも、それぞれの話として理解できるものでした。
 ただ、なぜそこでゲオなのかが、残念ながらわかりませんでした。もちろんゲオのリサイクルの関するお話は説得力のあるものでしたし、そういうお店の必要性は十分にわかるのです。しかし、それがなぜ北運河なのかがわかりません。これだけ特徴的な地域に、よりによって街の個性を画一化没個性化してしまう店舗を、たとえ外見をそれらしく色彩等を制限するとしても、歴史的建造物の中に入れなければならないのでしょうか。
 歴建をただ空き家にしておくのはもったいないことはわかりますが、もっと小樽の特長を生かしたやり方があるのではないでしょうか。

 その意味で10月30日から11月1日まで旧小樽商工会議所の建物を使った「小樽デパートメント」のとりくみはおもしろいものがありました。
       雰囲気が良いですよね。これだけの企画は大変だったと思います。

 小樽、余市、札幌の雑貨店、カフェ32店が出店し、室内のシックな雰囲気とお店がそろえたグッズや食品が不思議にマッチした空間になっていました。私の言ったときも大勢のお客さんでしたが、連日大盛況だったようです。札幌では古いアパートを活用して恒常的に開かれているお店もあります。小樽においてもこんな楽しいお店づくり、まちづくりができたらと思います。昔からの小樽の市場では空き店舗が増えてちょっと寂しいムードになっていますが、そんなところも活用できないでしょうか。

街頭演説 奨学金について2015/11/03 20:18

 きょうは午前から昼にかけて小樽駅前、入船十字街でかわすみ道議、林下、中村市議とともに街頭演説を行いました。私は「奨学金」をとりまく問題について訴えました。
 高校生、大学生が経済的に苦しい中でも何とか学業を続けたいと考えたときに支援するシステムが「奨学金制度」です。
 しかし、日本の現在の奨学金はほとんどが貸与型でしかも利息が付く実質教育ローンと何も変わらないこと。その返済に20年以上かかること。返そうと思っても返せない若者が急増していること。滞納した場合、サラ金の延滞と同じ扱いを受けてしまうこと等について訴えました。
 これでは日本の若者はあえて勉強に励もうとはしない。それだけでなく、結婚、出産、子育てなんて夢のまた夢です。人口減少問題にも大きな影響を与えてしまいます。
 そこでその対応として、貸与型の奨学金から金を返さなくても良い給付型に転換していくこと、貸与型も無利子等への改善をすすめること、そもそも大学の授業料などを引き下げること等を求めていくことを提言しました。市議会においても今後意見書の採択を通して国や関係機関に働きかけていきます市、市民のみなさんご理解を頂くための街宣等を進めて参ります。
    

       それにしても今日は天気もよく、絶好の街宣日和でした。

     


子どもの貧困 講演会2015/11/15 20:19

 日本学術会議北海道地区会議学術講演会という大変難しそうな講演会を聞きに行ってきました。子どもの貧困が日本でも小樽でも顕在化してきています。対策を考える上でばくぜんとしたムードだけで語れないことですから、数字などのデータがほしいと思って参加してきたのです。
 日本では貧しいことを外に出すことは恥という考えがあってなかなかその家庭が厳しい状態にあるのがわからず、本当に深刻な事態、取り返しのつかない事故等が起こって初めて気がつくという状況です。データを見ると日本はかなり深刻な貧困が進んだ社会です.特に母子家庭は先進国の中でも就労しているのに貧しい大変過酷な状況であることがわかっています。
 お話の中で特に興味深かったのは子どもの貧困と学力の関係についてです。お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子先生は暗記能力は知識の再現に、想像力は知識の創造につながること。学力の低下は想像力や思考力の欠如によって引き起こされることを多くのデータをもとに主張されました。これは私の実感としても一致するところです。

  さらに発表の中で
 経済格差と学力格差について 「貧しい家庭の子は学力が低く、金持ちの子は高いのか」
 言葉の豊富さ(語彙力)について、比較したところ、5歳児で見た場合、読み書きについては差がないが、語彙力については高収入家庭の子は語彙が豊富という結果がでていること。
 高収入家庭の子は習い事をたくさんしているから語彙力が高いのでは、との仮説について、芸術・運動系の習い事をしている子と学習系の子に語彙力の差はないことから、学習によって学力差がつくのではなく、習い事に行ってたくさんの子供たちやおとなとの会話が増えることが影響しているとの結論です。
 よって、未就学段階への子供の学力には幼児にとっての自発的活動である「自由な遊び」形態の保育と、強制ではなく、子供に考える余地を与える「共有型」の親によるしつけスタイルが有効とされていました。要は幼児期に大人が子供の主体性を大事にした関わり方をしていることが大事とのことです。これは少なくても親の収入に左右されることではないですね。
 幼児期に語彙が豊富で指先が器用な子は小学校での学力テスト国語の成績が高いという結果が出ているそうです。「遊び」とは「怠けること」を意味するものではなく、頭が活き活きと働いている状況なのです。そのうえで、親子読書や家族のだんらんで会話を豊かにすること。ゲームやネットの制限についても強調されていました。
 その他の先生方もそれぞれ大変有意義な発表でした。もっと難しい話かと思っていましたが、意外と一般市民にもわかりやすく話していただきました。
 
 

幕内秀夫氏 給食講演会2015/11/21 21:10

 「学校給食と子どもの健康を考える会北海道」主催の講演会が開かれました。以前より読ませていただいていた「変な給食」の著者である幕内秀夫氏の「じょうぶな子どもをつくる基本食」と題した講演です。 私も学校給食は生徒として9年間、教員として実に30年間食べ続けてきました。果たしてこの食事が子どもたちにとって良いものなのか、悪いものなのか。おいしいのか、まずいのか。必要なのか、不要なのか。様々な議論がありましたし、今も 結論のでないところです。
 しかし、昨今の子どもをとりまく環境を見ると、貧困状態からまともな食事が家庭で摂れないなど私が教員時代に感じていた危機感がさらに広まっているのが現実です。まずは学校給食の果たす役割は大きいところです。
 それと同時にやはり、小樽市の給食も幕内先生がお話しくださっている点を取りいれつつ、改良していく必要があります。
 パン食は戦後、アメリカ国内の余っている小麦粉消費のために導入されたこと、パンには砂糖が多量に使われ、油の取り過ぎと共に問題のあること。小樽の給食でパンが週3回出るのは全国で1%。殆どが米飯給食が週3回以上であること。などが指摘されました。この件は私も議会で指摘してきた点です。今後継続して改善を求めていきます。
 また、給食から離れて子どもの食生活についての幕内氏の提案は本当に現実的な提案だと思いました。例えば
 ①しっかりと外遊びをさせる。空腹は最高のごちそう
 ②子どものための食事は作らない。
 ③子どもの飲み物は水・麦茶・ほうじ茶
 ④朝ご飯はしっかり食べさせる
 ⑤子どものおやつは食事 おやつはおにぎり
 ⑥カタカナ主食は日曜日 ラーメン、パスタ、ハンバーガーは週2,3回に
などなどです。
 会場は若いお父さん、お母さんが子ども連れで多くいらしていました。今後の食生活の参考になったのではないでしょうか。私もナマの幕内先生にお会いできて勉強になりました。

 幕内先生、名調子でした。これを機に小樽の学校給食に関心を持っていただければ嬉しいです。