北海道自治体学土曜講座2016/09/03 21:05

 北海道自治体学講座は「北海道における地域づくりの担い手や自治体職員及び議員の意識変革を支え、北海道自治体学の理論と実践の創造をめざして開催」されているもので、私にとっては貴重な学びの場です。
 北海学園大学を会場に年に数回の開催ですが、今回は今年4回目、「自治体が作るワーキングプア〜その実態、背景と克服策を考える〜」をテーマに開かれました。このテーマは私も市議会で扱ったことのあるものです。
 
 貧困をなくす役割が自治体に期待されているにもかかわらず、その自治体そのものが貧困を生み出している実態があります。また、様々な状況で困っている市民を助ける立場の職員が実は最も困っている状況にある、という矛盾した環境を自治体自身が作り出している実態をどうしたら解決できるのか、まずはその実態がどうなっているのか等について報告や討論が行われました。
 具体的に市でいうと、臨時職員や嘱託職員の報酬や働く環境が法律の狭間で、民間よりも厳しい状況にあることや、市からの指定管理、委託事業先で働く人の給与が入札額を抑えるためにまず人件費が切られ、低い水準に押さえられていることなどが指摘されています。

 ちょっとわかりにくいというか、一般の皆さん、民間で働く皆さんからは「市で働くなら、民間よりまだいいでしょ。」と思われるかもしれませんが、実際には年収が200万円を切る、雇用が不安定でいつ切られるかわからないのに、責任だけは重いなど大変な状況にあることが報告されています。 そのような自治体の臨時、非常勤嘱託員が北海道で推定4万人もいらっしゃるとのことで、影響は大きいと感じました。 
 
  まずは総論として、川村雅則北海学園大教授の基調講演です。
 
 公務員バッシングの中、公務員正職員の数を減らせ、民営化しろという圧力が社会全体からかかっています。単なる人員削減は公共サービスの質の低下に直結します。かといって現在のように臨時、非正規職員を増やして人件費削減を行うだけではワーキングプアを生み出す温床となってしまいます。
  パネルディスカッションのようす。各地の議員も多く参加していました。

 各地域がどんな実状なのか、という報告や対策として公契約条例の制定を目指している例、まずは実態の把握のためのアンケートを実施した例など、大変参考になるお話が聞けました。
 

小樽市議会第3回定例会開会2016/09/06 16:48

小樽市議会 2016年第3回定例会 開会

 本日6日午前10時から市議会第3回定例会が開会され、森井秀明市長より2016年度一般会計補正予算案など議案25件、共産党より小樽市非核港湾条例案が提案されました。

 補正予算でのポイントは、今冬の除雪費11億6600万円を追加したことです。当初予算と合わせて総額13億2100万円となります。これは累積降雪量500㎝と想定したものですが、少雪だった昨年で495㎝、14年度は585㎝、13年度は654㎝降っているので、この冬の降雪量はどうなるのかによって、さらなる補正が必要になる可能性があります。

 除雪については市長が公約実現のために様々な提案をしています。今冬も様々な提案をされていますが、果たして昨年のような混乱を招く心配はないのか、本当に冬の市民生活の改善になるのか、議会の中で検討していきます。

 

 また、2015年度各会計決算認定議案については、10月1日から4日までの決算特別委員会で扱うことになりますが、おおよそのところで気づくのは、概算で歳入が581億円、歳出が561億円となり、およそ20億円の黒字になっているところです。これは近年にない黒字です。普通、家計や会社であれば「黒字だ。ばんざーい!」となるのですが、地方自治体の場合、単純には喜べないのです。 もちろんお金の使い方を倹約するなどして無駄遣いを減らした結果です。というのであれば、すばらしいのですが、本来使うべきところで使わなかったという可能性もあるのです。

 当初の予算では市民サービスに絶対必要なお金だとして要求しているのですから、本当にきちんと市民のためのサービスが当初計画したとおりに提供されているのかを私たち議員はチェックする必要があります。サービスの質を下げて、やるべきことやらないでお金を余しました、というのではいけません。

 また、それらの黒字分をどう使っていくのか、という点も本当に大事です。何しろ問題山積の小樽市で、独自の政策に使えるお金は貴重です。しっかり見ていこうと思います。

             箸休めphoto  桜からのながめ 


 そして、本来的には市民の税金が適切に使われたのかチェックするのがこの決算認定の使命ですから、各決算項目について適否を確認していきます。その中で引っかかるのは市長が任命した参与の報酬についてです。議会は参与の報酬については認めていません。それでも市長は議会の意向を無視して報酬を支払っています。この件についてはこの決算認定の最大のポイントになると考えます。

 

 以上、今議会は9月28日までの23日間開会される予定です。ご注目ください。



土砂災害を考える防災講演会 in 小樽2016/09/09 20:34

 表記講演会がマリンホールで開かれました。主催は北海道、(公社)砂防学会北海道支部です。一昨年の広島県での大規模土砂災害の発生や、熊本大震災、つい先日の道東の台風被害など年々規模が大きくなる自然災害をふまえ、災害や気象面の基礎知識的なお話やそれらに対応した自主防災組織、国の取組について概略的お話を伺う事ができました。正直な所短い時間に盛りだくさんな内容で、もう少しじっくりお聞きしたい話もありましたが、道東のつい一昨日の様子なども報告され、大変役に立つ会だったと思います。
 
     講演の様子。清水町の河川氾濫の状況などが示されました。

 お話の中で特に興味深かった点は、
①降雨50㎜/h以上の発生回数、災害発生回数が10年単位で見ると約1.5倍に増えている。雨の降り方が局地化、集中化、激甚化している。
②土砂災害対策で砂防ダムを造るなど、ハード面の対策をしているのに災害警戒地域は増えている。なぜか。危険なところに住宅を建てているから。
③「被災地」に対する言葉は「未災地」だが、まだ災害がおこっていないだけ。
 
 左下の小さな映像は過去の土石流の動画です。衝撃的な映像でお話に
 集中できないときもあるぐらいでした。
    清水町の被害状況写真が示されました。元々十勝も土砂災害などが多い地域ではありません。決して油断はできません。
 
 小樽も自然災害が少ないまちですが、油断は本当に禁物です。それでなくても「土砂災害警戒区域」が道内でも非常に多い坂の多い地域です。
 市民のみなさんの自然災害に対する知識や情報、予防のための備え、万が一の際の訓練等、また自治体の十分な対応を今からきちんと考え、実行していくことの大切さを考えさせられました。

 市からも防災担当の方がみえられていましたし、各地域の町会の方も来ておられました。今日の話を私たち議員も協力して、これからの地域の防災に役立てていければと思いました。



小樽まちかど再発見2016/09/10 20:19

 今年創立100周年を迎える市立小樽図書館が主催する「小樽まちかど再発見」というイベントに参加してきました。
 土砂降りの雨の中でしたが、案内役の山川 隆 先生 (小樽観光ガイドクラブ顧問)を先頭に、熱心な10数名の参加者、図書館職員の方が図書館から出発し、花園から水天宮までを散策し、歴史的建造物の 由来を学びました。
   図書館に集まった参加者の皆さん。雨にも負けず、で出発!
 
 山川先生は私の教員時代からの大先輩です。いつもお話をお聞きして小樽の歴史等を学ばせていただいていましたが、実際に歴史的建造物や遺構、石碑等を前に伺うお話は臨場感が違いますし、本当にその時代の歴史を体感し、また、想像できて興味深かったです。以下、お話のポイントをまとめてみました。

 小樽公園が築かれた経緯について、開拓使長官黒田清隆が欧米各国の土地借用の圧力を躱すために公園予定地にしたことや、歌人石川啄木の歌碑が小樽には3カ所立っているが、歌の内容で立つ場所が変更になったこと。
小樽公園内での説明。啄木の歌碑ですが、ちゃんと見たことなかったです。

 市民会館脇に立つポプラの大木は当時の市長が切らないで市民会館を建設するよう指示をして残っていること。
 小樽の町の中心地が時代と共に勝納川河口、南小樽、色内と移っていったこと。花園町の歴史(ブラタモリで紹介された丘を削ってまちづくりをした話など)
 水天宮の鳥居は当時の船主が尾道から北前船1艘で運んで寄進したこと。その値段は今なら1億円!
 小樽の建物はヨーロッパの建築様式の影響を直接受けて建設され、それが今に残っている貴重な遺産であること。

   水天宮境内にある啄木の歌碑。以前はトイレの横にあったそうです。

     水天宮から港に降りる外人坂。何度か絵を描きに来ています。
  
 等々、まだまだお話しいただいたのですが、ほんとうに先生の小樽に対する愛情、それを伝えていかなければという使命感、情熱を感じた貴重な時間でした。天候が悪い中でしたが、参加者の皆さんも本当に熱心に耳を傾けておられました。

 小樽市の日本遺産認定に向けて、山川先生も言及されていましたが、例えば港、運河。鉄道、交通。建物等それぞれで認定を目指せる、との力強い言葉をいただくことができました。これからもアドバイスをいただいていこうと思います。
 





小樽市議会3定開会も…2016/09/16 12:45

  2016年小樽市議会第3回定例会が開会しています。
今議会は15年度決算審議、今冬の除排雪補正予算など市民生活に直結する議案を扱う重要な議会です。
 私たち民進党としては、新風小樽から移籍した高橋龍議員を加え新体制で望む最初の議会となりますので、気合いが入っています。
 代表質問では中村誠吾議員が、一般質問では面野大輔議員が質問に立ちました。それぞれの質問項目は以下の通りです。
 代表質問 中村誠吾議員
1 平成 27 年度人事異動における法令違反ついて
2 参与について
 (1)任用について
 (2)報酬の支出について
3 小樽 市総合戦略について
4 小樽市における消防力ついて

 一般質問 面野大輔議員
1 人口減少につ いて
2 市内企業 について
3 周産期医療 について
4 日本遺産について

 以上、新聞等の報道ではなかなか扱ってくれないのですが、小樽市にとっては、表に見えることの背景にある様々な事情などに関わる非常に重要な質問とその答弁だと思います。特に、市職員人事や参与の問題については市民には直接関わらないことですが、森井市長の政治姿勢が本当に彼が言うとおり市民全体のために目が向けられているのか、地方公務員法などの法律法令を守る姿勢はあるのか、真のリーダーシップとは何かなど、その資質を問い、市民のみなさんに明らかになるような問い方をしているつもりです。それ以外の部分でも、その答弁等を各方面で市民生活の将来に生かしていきたい、市長には実行してもらいたいと思います。

 その一方では、他会派の質問場面で、またもや何度かのストップがかかってしまっています。現に、今日も止まったまま1日が過ぎてしまいました。本当に市民のみなさんからは判りづらい展開ではないかと思います。少し状況を解説しますと、
 一般質問 公明党斉藤議員の再質問10項目の質問内容確認のために市長側が休憩を求める。その間およそ2時間。
 
 再開後、自民党酒井議員の質問では議員の質問と市長の答えがかみ合わず、市長側が確認のために何度も細かな中断が繰り返されたあげくに、市長から「本質問からかみ合っていなかったので」ということで調整のため休憩に入りました。その休憩中に総務部と質問側の自民党が質問内容の確認と、どのような形で再開するかの調整のために15日丸一日を費やしたのです。

         箸休めです。水天宮前の灯篭とツタに覆われた家です。
     ほとんどトトロワールド

 翌16日。ただ今議会運営員会が開かれ、本日13時より一般質問が再開されること。議会日程が当初より2日間延長され、9月30日までとすることなどを確認しました。その際、議長より「毎回の議会空転、常態化はまずい。議員、理事者ともに真剣に精力的に空転の内容に取り組んでもらいたい。」との苦言が呈されました。
  前任期の4年間では、答弁漏れ、議事のストップ、空転などはほとんどありませんでした。自公民が市長を支える立場だったから当然でしょうというかもしれませんが、それだけではないと思います。
 双方に緊張感が足りないとまでは言いたくはありませんが、私たち議員は発する質問に大きな影響力を持つことを自覚して責任を持たなくてはいけませんし、答える市長側もその答弁が市民生活に直接つながっていることを忘れず、一言一句に間違いが無いよう気をつけなくてはなりません。偉そうに書きましたが、自分がまず一番に肝に銘じていきたいと思います。
 さて、これから議会が再開しますが、この後の展開が案じられるところです。