北前船トーク&チェンバロコンサート ― 2017/02/11 21:50
おふたりのトークセッション あふれる教養と知識。小樽への愛があふれていました。
江戸から明治期に特に米をはじめとする生活物資など、北海道に住む人の日常生活を支えた品々を北海道でとれる昆布やにしんなどと交易することで支えてきた北前船の役割とその海運に関わった船主や船頭さんについてのトークでした。
弁財船の帆のおはなし。帆の大きさから船体の大きさを測る
もと総合博物館館長土屋周三さんと高野先生のトークセッションでは、その辺の所を最新の調査成果に基づき分かりやすく紹介してくださいました。お二人ともあまりにも膨大な知識の中からお話なので、本当に時間がいくらあっても足りないという感じでしたが、まずはこれからの活動のイントロということでしょうね。この先を楽しみにしていきます。
お二人のトークセッションに続いて、明楽みゆきさんのチェンバロ演奏がありました。チェンバロを生で聞くのは初めてでした。ピアノのような形からは判りませんが弦楽器なのですね。バッハのようなクラシックばかりではなく、涙そうそうなど知っている曲も弾いていただいたので、楽しく聴くことができました。また、明楽さんの曲間のお話もお上手で引き込まれました。
これがチェンバロという楽器。ご自身で車に積んでツアーをするそうです!
明楽さんとそのご一族の北前船と因縁や高野先生も曾祖父が北前船の船頭さんで加賀橋立町ご出身ということでその関係からくるのか情熱や使命感のようなものが感じられました。
特にお話の中で印象に残ったのは、
今回、秋田市酒田市など本州各自治体と北海道の函館市松前町が日本遺産の登録をめざして申請を文化庁にあげたことが報じられましたが、北前船の寄港地として北海道からの視点で改めて捉える必要がある、ということでした。
北海道の成立に深く関わる北前船、特に天然の良港小樽の果たした役割も大き買ったということが当時の写真からもよくわかりました。
ところで、小樽市も日本遺産認定をめざしていますが、この度、以上のように函館、松前、そして江差町も単独で申請を出しました。北海道からこれだけ出てきています。私としては小樽市としてもがんばって認定をめざしてほしいと切望します。
道新の記事から
入場時に、田中酒造提供のおたる酒まんじゅう、UNGA↑提供の和三盆、おもてなし煎茶師による温かいお茶をいただきました。ほっこり気分でお話に入っていけて良い気分でした。
最近のコメント