石狩湾新港LNG火力発電所建設現場視察2017/07/18 22:50

  小樽市議会で北海道電力が建設中の石狩湾新港LNG火力発電所の視察に行ってまいりました。


 場所は図のように銭函地区の石狩湾新港工業団地の一番石狩市側になります。発電施設が小樽市、中央水路をまたいでLNGガスタンクが石狩市にあります。
 最初に事務所で概要の説明。なぜLNG(液化天然)ガスによる発電所が必要なのか。それは道内の火力発電所が老朽化しているから。自然災害に備えて電源をを分散化するため等だそうです。
 

 また、発電システムとしてLNGコンバインドサイクル発電という効率的に電気を生み出すシステムの利点も説明いただきました。二酸化炭素発生量も少なく環境特性にも優れているそうです。
 
 早速外に出て現場を見せてもらいます。発電所は完成時は3号機体制になるそうですが、現在はまず1号機営業運転開始2019年2月を目指し工事が進んでいます。




LNGガスを燃焼させるガスタービンとその排熱で蒸気を作って蒸気タービンをまわす2段階の発電システムで効率的にエネルギーを取り出すその設備を置く事になる建屋とその内部です。右に見えるのは高さ70メートルの煙突です。

屋上からは小樽方面、タンクのある石狩市側が見えます。下は中央水路です。タンクからこの発電所までは地下パイプで結びガスを送ります。





続いて石狩市側に建設中のガスタンクにやってきました。建設中なので内部に入ることができます。直径90メートル、高さ60メートルの巨大な円形空間です。野球ができる空間に将来はマイナス194度の液化された液化された天然ガスが貯蔵されることになります。


 社員の方には懇切丁寧な案内をしていただきました。その上で申し訳ないのですが、多様な電源が必要との説明もありましたが、これだけあれば、もう泊の原子力発電所はいりませんね。電力は今でも何の不足もないのですから。ここが完成すると泊原発1,2号機文に匹敵するそうです。是非エネルギー供給基地として安全に北海道を支えて頂きたいと思います。