『まちづくりセミナーin朝里』開催報告2017/10/28 09:51

 少し遅れてしまいましたが、10月24日に開催された『まちづくりセミナーin朝里』についた報告します。

 私も参加している「朝里にまちづくりセンターを創る会」の主催で新光4丁目の「中サロン」を会場に定員をオーバーする60人以上の近隣地域や町内会、歴史文化に興味をお持ちの方、市職員、「小樽朝里のまちづくりの会」会員のみなさんがたが熱心に参加していただきました。

      私が制作したチラシです。


それというのも講師に小樽商科大学グローカル戦略推進センターの高野宏康先生をお招きしてのセミナーだったからだと思います。高野先生は近頃「北前船」を中心に講演会講師に引っ張りだこで、新聞等にも先生は調べられた小樽の文化史等が特集でよく掲載されています。

高野先生。石川県ご出身でご先祖が北前船の船頭さんだったそうです。


 私は議員に成り立ての頃、小樽市内の小学生の背負うランドセルならぬ「ナップランド」についてお調べの高野先生と知り合いました。それ以来、小樽市の「日本遺産」登録についての質問制作の際にご助言ご指導をいただいています。会でセミナーを企画した際、講師として真っ先に浮かんだのが高野先生でした。「市内に残る歴史文化遺産を観光に活用するだけでなくまちづくりに役立てよう。」そんな発想で語れるのは高野先生!そんな思いでお願いし、快諾をいただきました。

 ここで改めて高野先生と参加者のみなさんにお礼を申し上げます。

    会場いっぱいの参加者のみなさん。

 

 さて、セミナーの概要についてですが、タイトルは

「まちのたからものの見つけ方」〜歴史文化遺産とまちづくり〜

主な講演内容については

・ はじめに

  歴史文化遺産とまちづくり

  まちのたからもの発見記① 〜北前船と小樽・後志のルーツ〜

  まちのたからもの発見記② 〜小樽・後志の歴史文化の魅力〜

  まとめ

という内容でしたが、わたし的なとらえでポイントとしてあげれば、

  歴史文化遺産は地域観光資源として有効だが、地域づくり・まちづくりのキーポイントになり得る。

  その点で文化庁の進める「日本遺産」は地域ブランディング・シビックプライド醸成に力を発揮する。

  地域遺産を地域の住民が主体となって発掘する朝里まちづくりの会発行の「朝里再発見」、「朝里遺産」認定の活動は先駆的、画期的とりくみである。

     朝里再発見を紹介する高野先生


  小樽は、運河保存運動後に始まった、観光に歴史文化を活用する先駆的都市である。

  「北前船」についてその役割のとらえ方などは本州視点とはちがう北海道視点がある。

  小樽の企業勃興は官とは無関係に北前船主が大きな役割を果たしてきた。そのルーツが今も神社やお寺に残る「船絵馬」や石材、瓦に残る。

  北前船とアイヌ民族の関係について、アイヌの祭祀具であるイナウが船内に祀られるなどヨイチ場所では和人とアイヌ民族が共存していたと思われる資料もある。

  小樽のひとや小樽市内に残る防空壕跡、尼港事件の記録など「戦争の記憶」も資源であること。

等々です。

 2時間近くの密度の濃い講演でしたが、先生の好奇心旺盛な発見探求の成果を目の当たりにしてあっという間でした。

 

 この後1時間ほど、先生を囲んでの懇親会が持たれ、その熱を引きずったまま、先生と会員のみなさんが楽しく過ごさせてもらいました。

 

 このセミナーのお話は、今後のまちづくりの活動の背骨になる貴重なお話でした。私としても歴史文化が小樽にとって、とても重要な構成要素であると確信が持てました。今後も議員活動でしっかりと提案していこうと思いました。

 



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