石田議員への懲罰について2018/02/22 20:09

石田議員への懲罰動議

 21日に開会した小樽市議会第1回定例会の市長提案説明、教育長教育行政執行方針に続いて石田博一議員(無所属 森井市長に近い立場の議員)に対する「陳謝」の「懲罰」動議を全会一致で可決しました。

 これは石田議員の前回議会での「森井市長に対する再度の辞職勧告決議案」に対する討論の中での発言が、根拠無く前市長の名誉を棄損し、根拠のない議員に対する侮辱的な内容であるとして懲罰動議が発せられたものです。

 具体的には「辞職勧告決議案を提出した議員は、公約のうち一つでも実現できたか。私の知る限りそんな話は聞いたことがない」と発言しています。これを聞いて多くの議員が憤りました。私も含めて多くの議員は選挙の時に公約を掲げ、その実現のために議員活動をしています。そして定期的に会報や報告会で市民のみなさんにその状況を示しています。そんな事実を確認した上での石田発言なのか、ということです。「聞いたことがない」事を議会の場で確認もなく発言してはいけませんね。

 「議員は議会の秩序及び品位を重んじなければならない」と「小樽市議会会議規則」で定められており、これに反した言動には罰が科せられます。それが「懲罰」で、「戒告」「陳謝」「出席停止」「除名」の4種類の内の3番目に重いものになります。これを決めるのは議長が選出した議員で構成される懲罰特別委員会となります。また、「陳謝」となれば同規則で「懲罰特別委員会において作成した陳謝文」を対象議員が議会で読み上げることになっています。



 石田議員はこの本会議の場での「陳謝」の読み上げを拒否しました。会議規則に違反する行為を再度行ったことになりますので、議会は休憩に入り、結果として再度「石田議員に対する懲罰の動議」が提出され、再開後、今回も全会一致で動議が可決され、新たな懲罰が石田議員に科せられることになりました。

 その際、石田議員は「一身上の弁明」を行っています。以下、弁明内容(「 」)と私のコメント(→)です。



「私に対して陳謝ということであれば、当然一部の議員の方々も同様に陳謝すべきです。」

→陳謝を求めるのであれば規則に則り、動議を提出するべき。それが議会のルールです。

 

「懲罰委員会が勝手に文章を作ってきて、それを読めと言われても、圧力をかけてきているとしか思えません。不公平も甚だしい。」

→勝手に作ったのではありません。会議規則に則って作成したものです。「読め」というのはもちろん懲罰という一種の強制をともなうものですから圧力に相違ありません。しかし、規則にあるのですから、不公平ではありません。違う場面では石田議員も規則で他の議員を訴えることもできるのですから。

 

「私も、市議会議員とはいえ、政治家の端くれ、」「数の論理」を笠に着た一方的な処分」

→政治家の端くれといえども、政治家、議員です。地方自治法、会議規則を理解し、法に従って議員としての活動を遂行するのが義務ではないですか。その規則が間違っているというのであれば、法に則って改正を計るのが我々の仕事のはずです。

「数の論理」については、私もこれまで痛いほど身にしみています。しかし、これもまた「民主主義」の根本理念のひとつ。「数の論理」は少数派にとって絶対的で非情ですが、一方で多数派の独断専行を防ぎ、少数派の意見を守るためにも機能していることが判ります。だからこそその枠を不法な手法で壊してでも己の意見を通そうとすることは、いずれ自分の首を絞めることになる危険な行為だと私は思います。今日、議会傍聴に来られた市民の中に石田議員を擁護するために議長の制止を振り切り大きな声を発して退場となった方がいましたが、そのみなさんにも理解してもらいたいです。

 

「何れに致しましても、こんな事ばかりに終始して、嘆き悲しんでいるのは市民ばかりではないでしょうか。」

→「こんな事」は「石田議員の発言に対する対応」のことを言っているのでしょうか。そうだとすると原因を作ったのは石田議員の理不尽な発言です。私もこんな事ばかりに終始していられないのは同感です。石田議員には市長を擁護するのはかまいませんが、発言内容について是非、十分な検討をお願いします。

 

「民意を再度確認して、真意を問う覚悟」

→どのような方法で民意を再度確認するのかは判りかねますが、(選挙のことですか?)以上のような点をどうかご再考の上、よろしくお願いしたいものです。それと最後に「真意を問う」のではなく、「信を問う」ではないでしょうか。重箱の隅をつつくようですいません。

 

以上、こんな事ばかりに終始していられませんので、本会議場で言うにははばかられ、この場でコメントさせてもらいます。

 



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