第1回市議会定例会を終えて①2018/03/26 13:48

一般会計予算案修正して可決  市長提案ではダメ!


 3月20日の本会議において、2018年度一般会計予算等を議決して第1回定例会を終えました。

 この議会では、市財政が待ったなしの厳しい状況にある中、市長より提案された一般会計予算案の一部に市長の判断ミス等による、どうしても理解できない部分があり、結果、自・公・民が約8億円減額することとした修正案を提出し賛成多数で可決しました。

 

 市長提案の新年度予算案には財政的に非常に厳しい現状を打破するための短期的に今できることへの対策がなく、その一方で、長期的、持続的な街の活性化の視点も示されていません。小樽市がこのまま何の展望も開けないまま、ただ、森井市長の視野の狭い、独りよがりの公約だけが細々と続けられジリ貧になっていく、そんな状況にはしたくはありません。

 今回の予算修正には私たちのそんな思いが込められています。

 詳しい内容は後ほど討論で述べたものをきしますのでご覧ください。

 


末期的市長答弁や発言

 この議会で際立ったのはいよいよ市長の議会や委員会での答弁や報道への発言が末期的状況に至っているということです。ここに至り、森井市長のやっかいな個性が爆発です。

 特徴① 客観性、論理性を失った主観的一方的個人的発言に終始

 特徴② まちがいを指摘されても絶対に認めない頑なな姿勢

 特徴③ 止まらぬ他者攻撃 味方以外は敵 

 特徴④ 民主主義、2元代表制、ルール遵守が理解できない、しない

 

特徴①について

 市長定例記者会見で「私見」ですがと断って「今年の除排雪は良くなっている」と発言。しかし、正にその日市内路線バスが排雪不備のために運休。全く市長の思い込み、「私見」でしかないことが証明されました。


特徴②について

 予算特別委員会で修正案が可決した後の新聞取材に森井市長は「予算に一部の議員が協力しない状況は大変残念。」と述べましたが、私は総務常任委員会で単純に「一部の議員ではなく、全員が認めなかったのではないか。」と質問しました。この答えを出すのに1日議会ストップさせた上で「事実はその通りだが、一部の議員はハナから反対していると思っていた。その思いを言っただけだ。」意味判りますか。子どもがウソをついてしかられたとき「だって僕はそう思っていたんだもん。」と言い訳しているのと変わりありません。もちろん謝罪の言葉はありません。


特徴③について

 稚内市では新年度予算全額が否決されました。その際稚内工藤市長は「市政運営の責任者として市民にお詫び申し上げる。市民生活に影響が出ないようにしたい。」と述べました。一方、森井小樽市長は「事故が発生した場合議員はどう責任をとるのか。議員が予算に協力しないのは残念。」この差は一体なんでしょうか。自分の思いを退けられたとき、どう対応すべきなのでしょうか。ちなみに稚内では、後日市長が修正案を臨時議会で提案し可決されています。


特徴④について

 私はこれまで市長に対し、繰り返し民主主義のルールについて言ってきました。しかし、何度言ってもダメです。

市長「予算に一部の議員が「協力」しない状況は大変残念。」

  →議会は議決はするが「協力」義務はない。

市長「いまだに議会が民意を反映しようとしないのは悲しい。民意を尊重できないのは民主主義ではないから、残念。」

  →いまだに「民意」が市長にしかないと思っているのが悲しい。自分は市民に選ばれたという強烈な自負があるのでしょうし、そこが彼の拠り所なのでしょう。しかし、「市長である自分にこそ民意がある。だから自分に従え。」と言えば言うほど、2元代表制の基本理念から遠ざかるということをなぜ理解しようとしないのでしょうか。

 市議会議員もまた民意により選ばれた存在であり、それは独裁者による悲惨な歴史を繰り返さないためのストッパーの役目を果たすための人々の知恵です。これらの歴史と役割を認めようとしない権力者、為政者はとても危険です。


 森井市長。「民意を尊重できないのは民主主義ではない」そのとおりです。ですが、市長ご自身にとって都合の良いことだけを言う民意だけが民意という訳ではないのですよ。自分の無理解をさらしてしまう恥ずかしいことを主張するのは止めた方が良いです。

 

  以上、森井市長による混迷ぶりがますます深まる中、市役所人事もようやく発表され、新年度も動き出します。この市長の下での市政運営にははなはだ不安がありますが、市長も私たち議員も在任期間はあと1年。市長の暴走は許しません。その上で市民のみなさんの民意を問わせていただきたいと思います。

    


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