小樽なえぼ公園 春の自然観察会 ― 2018/05/26 20:05
今日の午前中、長橋なえぼ公園、森の自然館が開いた「春の自然観察会第2回」に参加してきました。
幸と長橋の間にある、なえぼ公園の森の自然館
以前から、なえぼ公園を流れるふたつめ川に流れ込む小樽市の排雪雪たい積場の雪解け水の自然への影響について議会で取り上げていますので、状況を観察する意味合いもあっての参加でした。
小学校の運動会開催日ということもあり、どれほどの参加者があるのかとちょっと心配していましたが、定員20人のところに28人の参加ということで、市民のみなさんの関心の高さがうかがわれました。
ガイダンスの様子。1回目の先週は悪天候で10人前後の参加者だったようですが、今回は定員オーバーの盛況です。
観察に出る前にまず、指導員の山本さんより館内でガイダンスがありました。もうそこから私のような素人には目から鱗のお話の連続で、大変興味深く、期待が高まりました。
・シナの木につくハムグリハバチの幼虫は3年おきに大量発生する。
・群生して咲く花が中国のコンロン山脈のように見えるコンロン草
・ウルシには山ウルシと蔦ウルシがあり、どちらも触るとかぶれるので要注意!
等々の説明です。
水芭蕉の葉が大きく茂る下にわさびの一種が生えてきています。
さて、いよいよ出発です。途中でとまりとまりながら山本さんの説明が入ります。大人数が山道に1列に伸びているので、なかなか聞き取れない部分もありましたが、私一人なら何気なく見過ごしてしまう花々や草木にもほんとうに興味深く説明くださる姿勢に感銘を受けました。
木の名前もいろいろとお教えいただきましたが、とても覚えられません。(トホホ)
ウワミズザクラというそうです。
町中の公園とは思えないうっそうたる森林です。
自然の不思議さか。きらりと光る星模様!アズキナシという木だそうです。この辺の木にしか出ていない模様でした。
コースはなえぼの森の中およそ1100メートルのアップダウンでしたが、1時間半かけて後半は時間が押してしまうほど熱心に観察を続けました。改めてなえぼ公園の自然の大切さを再認識できた良い機会となりました。
桜町中学校3年生見学旅行発表会 ― 2018/05/31 22:22
桜町中学校3年生が2泊3日の見学旅行中、仙台で少人数グループに分かれて自主研修活動を行いました。今日はその自習研修まとめ発表会にゲストとして招かれました。
3クラス17グループの発表です。1グループ5分程度の中でパワーポイントを的確に使って発表していました。
食文化に発表です。聞いているみなさんの態度も立派です。
内容は歴史、まちづくり、教育・スポーツ、史跡・歴史的建造物、食文化、イベントについて自分たちが選んだテーマでコースを決め、アポを取り、実際に現地に赴き、人と会い、質問等をして、それを帰校後まとめたものです。
特徴的なのはただ見てきただけではなく、そこから小樽市と仙台市を比較検討し、「小樽活性化プラン」を作っている点です。先生方の支援が大変有効に働いていることをわかります。
そして何より若い感性が人口や歴史文化が異なる地域に実際に触れることにより、何をつかんできたのか大変興味深く聞かせてもらいました。
伊達政宗公の生い立ちや青葉城の歴史を発表。
各グループが仙台市内で伊達政宗はじめ小樽や北海道にない歴史文化に触れてきたことや牛タンや笹かまぼこずんだ餅に舌鼓を打ってきた様子、七夕等の行事について学んだ様子が何よりも楽しげに発表されていました。見に来た保護者のみなさんもほほえましく見ていました。
20人近くの保護者のみなさんが見学です。
中には市役所を訪れまちづくりについて話を聞いてきたグループ、サッカーJ1のベガルタ仙台や高校野球で有名な仙台育英学園を直接訪ねスポーツをとおした街の活性化を探ってきたグループなど、私たち市議会議員の視察顔負けの発表もあって驚かされました。アポも自分たちでとったのでしょう。その行動力にも感心します。
さて、結果として様々な小樽市への提案がされていました。まとめてみますと、
① 歴史文化を活かすために
・ それらに触れるための場所や機会を増やすこと。もっと宣伝を
・ 今ある歴史資産を大事にすること。自分たちで清掃等環境を整えよう。
・ 観光ガイドツアーの企画、まつりや初詣を活性化して観光資源に
・ 潮まつり来場者数倍増計画 潮マップの作成、子ども御輿、オルゴールコンテストで
② まちづくりについて
・ 人口増のために若い人が楽しく、働く場所の確保を。
婚活イベント 運河に娯楽施設を かま栄の工場大きくして
スポーツをとおして自由に無料で交流できる場を創る
・ イベントの企画
食のイベント、フードコンベンションなど
高齢者向けに運河で「おたる健康ウォーキング」
・ 特徴ある食文化を活かして、また、名物を増やす努力を
・ まちづくり、まちの機能について機能集約型都市の発想を
公園などのペンキ塗りを子どもたちと一緒に
まちなかの空間利用に工夫を
等々、書ききれないほどの提案がありました。
小樽市の現状の把握等もしっかりしていて具体的提案がありました。
本当に若い世代の発想には驚かせられます。私にも最後に感想を求められましたので、そのことを述べさせてもらった上で、これからもいろいろな機会に社会について考え、提案し、行動していってほしいこと。私も議員として、今日提案のあったことをこれからの議会や市政の中で活かしていくことを述べさせてもらいました。
久しぶりに刺激的な時間でした。
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