森井小樽市長 辞職表明2018/07/04 17:27

森井市長辞職表明! 議会で何も説明ないまま


取り急ぎ報告いたします。

森井秀明市長が74日突然辞職を表明しました。72日まで開かれていた小樽市議会第2回定例会では自分の進退については何も説明はありませんでした。

 辞職の理由は過去の議会からの辞職勧告によるとのことですが、今議会では辞職勧告も不信任決議も出されたわけではありません。お辞めになるならもっと以前に辞めるべきだったと思います。また、辞める理由も議会に辞めろと言われたからとかではなく、これまでの市政の混乱と失敗の責任をとって、というのがふさわしいと考えます。何でも他人のせいにするあの方の悪い癖ですね。

 言い分としては議会との対立が決定的で、どちらに果たして理があるのか改めて民意を問うということでしょう。(現時点ではまだ、立候補表明はないようですが)



 森井氏は2015年4月に初当選ですから、来年4月29日に任期満了を迎える予定でした。 しかし、この辞職により8月中にも市長選となり、森井氏が再出馬すれば、万が一当選しても、その任期は来年4月29日までとなります。つまり、1年間に2回の選挙を市民に求めることを森井氏が選ぶことになります。

 前回2015年市長及び市議会議員選挙費は7250万円。市長選だけでもおそらく5000万円はかかるでしょう。この支出を市民のみなさんは認められるでしょうか。市財政部が「小樽市財政は悪くなっている。」と認める中にもかかわらずです。

 森井氏が来年4月の統一地方選まで待てない理由は単に「今ならまだ予想される対立候補に勝てる」という全く身勝手な理屈です。決して議会から過去に何度も「辞めろ」と言われたからではありません。それなら私たちは「市長の資質も識見もない」とも言っているのですから、そちらも素直に聞き入れて再立候補しないのが道理でしょう。


 いずれにせよ、辞職は森井氏の勝手です。現時点で立候補を表明している方もいるので、市長選挙となるでしょう。市民のみなさんがどなたを小樽市長に選ぶか、私と私たちの会派「立憲・市民連合」はその選択のための情報を市民のみなさんに提示していきたいと思います。


*追記

 今、ニュースを見たら森井氏はしっかりと再選を目指すと言ってました。立候補表明ですね。税金5000万円をかけて民意を問われる市民もたまったものではありません。

 森井氏は記者会見の中で

議会運営を人質に取り、議会側の都合に合わせて会期が延長されたにも拘わらず、自分のせいにされ、いじめられた

と述べているようですが、全く現状認識に誤りがあります。森井氏が市長に就任以来、議事が進まず自然閉会になったとき以外の全てで会期延長になっているのは大半が森井氏の市長としての答弁・発言の誤りを議会に指摘され誠実に対応しなかった事が原因です。

 市長や市政の誤りを曖昧にしたまま議会を進めることは市民生活に甚大な影響を与えるため、できることではありません。それが権力の暴走を監視するという地方自治の中で言われる2元代表制の役目です。いくらそのことを森井氏に忠告しても「自分にだけ民意がある」という主張を変えることはありませんでした。 
 議会の指摘を「自分のせいにされた。僕ばっかりいじめられた。」とは呆れます。どこまでもお子チャマですね。
 
 ただ、それで済まないのはこの辞職で森井氏がこの3年半で行ってきた数々の失政、疑惑、錯誤、判断ミスの大半についてきちんと責任をとっていないことです。中には「全責任は私にある。」と言いつつ責任放棄したままのことをはじめ「(私の記憶に)何らかの錯誤があった。」と自らの非を認めているのに事実と違う内容のまま放置されている市公式HPなど   枚挙にいとまがありません。
  前議会で、高島漁港区での森井氏後援会幹部が経営する観光船事業への違法な許可手続きなどの責任をとる形で提出された市長の減給条例を議会は否決しました。それは森井氏が「責任をとらなくて良い」としたわけではありません。しでかしたことの責任は給料の1ヶ月半分ではとても見合わない。 と言っていたのです。
 この辞職は単に議会にいじめられたからやめる、ではありません。森井氏にとって全責任放棄。数々の失敗リセット。まさに逃げ得なのです。