小樽市議会2019年第4回定例会2019/12/20 15:51

小樽市議会2019年第4回定例会

123日に始まった今定例会では、これまでこのブログでもお知らせしている、小樽市の老朽化した公共建築物をどうしていくかを市民に問うた「公共施設再編素案」についての議論が主な話題となり、各会派とも代表質問等で質問が集中しました。

結果、この件は集中して扱う大事な案件との共通認識のもと、「公共施設の再編に関する調査特別委員会」が設置され、今議会では19日に開催されました。今後も具体的に個別の建物をどうするのかを定める「小樽市公共建築長寿命化計画」ができるまで、調査を続けていくことになります。私たちの会派「立憲・市民連合」からは中村誠吾、髙橋龍議員が委員として参加しています。ご意見、ご要望等ありましたら、お寄せください。

 

さて、私は今回予算特別委員会と総務常任委員会に出席していますので、そこでの主な質問と答弁についてまとめてみましたので、お読みいただければと思います。

今回はまず13日の予算特別委員会での質疑です。質問項目は

  旧日本郵船(株)小樽支店の再入札延期について

  修学旅行・研修旅行の宿泊状況について です。

(文中・は佐々木の質問、▲はその答弁です。)

 

旧日本郵船(株)小樽支店 裏に旧手宮線散策路、正面には運河公園、さらに北運河をのぞみます。


まずは①旧日本郵船(株)小樽支店の再入札延期について

前回定例会予算特別委員会で旧日本郵船株式会社小樽支店の保存修理の2回にわたる入札不調について聞いた。

この度新聞報道によると、市は本年度の再入札を断念とのこと。非常に残念。

  再入札断念に至る経緯について説明を

2回目の入札において参加資格の確認申請のあった事業者からのヒアリング等を行うなど広報や設計単価の見直しに努めて早期発注を目指しましたが調査に時間を要しておりスケージュール的に今年度の再入札は断念せざるを得ないという状況になりました

     正面入り口の様子。 

 

  前回入札不調の原因究明のため事業者に断念の理由等を文書で依頼している。またヒアリングも、とのことだったが、その結果、入札に応じなかった原因はわかったのか。

▲事業者の見積もり価格が入札公告で示されていた予定価格を上回ってしまったことが原因とのことでした。またヒアリングを行いましたが、設計で指名されている仮設工事において部分的に屋根を架ける仮設足場であったため工事中に建物への漏水水漏れが懸念されるとのことで応札に至らなかったものです

 

  文化庁との調整協議は進んでいるのか。その協議内容は。工法が決まらなければ総事業費も決まらないから話進められないのでは。そもそも事業費増額は可能なのか.市が負担の可能性は。

▲事業費の増額が必要となった理由を整理して 計画変更の申請の書類を提出してもらいたいという指示をもらっておりまして現在必要な書類の準備を行っているところ。計画変更の申請を行なって文化庁の方から承認をもらうことができた段階で正式に事業の事業費の増額が認められたということになりますので現時点では事業費の増額は可能であると決定しているわけではないという状況です。

市の負担が増える可能性については仮に認められたとしても総事業費が増額となれば市の負担も一部へ増えることが見込まれているところです。

 

  工事開始は最短でいつになるのか。また、工事期間が延びる可能性は

▲最短での工事開始は来年7月上旬を目指したいと考えております。工事終了時期についてですけども1回目および2回目の入札での工事終了時期は 令和43月中旬を予定しておりましたが、今度の入札が成立し工事開始時期が仮に7月上旬だった場合、令和56月下旬になる見通しなので工事終了時期が伸びる可能性があります

  この表示板もお願いして設置してもらいました。

 

・来年3〜5月に手宮地区のホテルがオープンする予定。新しい観光拠点の可能性を秘めている。ぜひ成功してほしい。北運河、旧手宮線のなかでそのキーポイントになるのがこの建物ではないか。直すのはしっかり直してほしい。今後100年残すために時間がかかるのはやむを得ない。

しかし、前回もお願いしたが、雪解け後、工事の始まる前まで(結構かかるはず)ゴールデンウィーク中の開館はどうしても無理か。展示資料移動梱包している、内外装が痛みが進んでいるというのはお聞きした。一部分、玄関を開いて内部を見られるようにだけでもできないものか。

▲ゴールデンウィーク中などに開館するとなると難しいが、例えば日時や人数を限定しまして現場見学会のようなことができないかなど、見学者の方に安全に見ることができる方法をこれから検討して前研究して参りたい。

 

・ また、現在はVR技術が進歩、デジタル上での3Dモデリング技術 VRゴーグルを設置してみてもらうようにできないか。大至急内部の撮影を行い、編集等1~2週間で作れるそうです。工事開始後は運河館で公開できる。

▲今、お話にあったような技術ですけども内部を撮影しまして例えばyoutube などでインターネット上で閲覧することができるようなしくみもあるように聞いております。

ただ、どうしても予算面ですとか経費の問題が伴うという風に考えられますので実現できる方法があるかどうか他都市の事例とかを見ながら研究して参りたい。

 

北運河観光の要となっている国指定重要文化財「旧日本郵船(株)小樽支店」の修復工事を引き受ける業者が決まらず、現在閉館中ですが、どんどん閉館期間が延びてしまっている現状です。その間でも、本当に内部を見たい人、工事の様子が気になる市民などが見学できるような配慮をしてもらえるといいですね。

 



次に「修学旅行・研修旅行の宿泊状況について」です。

令和元年度上期の小樽市観光入れ込み客数が示された。

対前年度比100.4% 宿泊客数同じく110.2% 

ところが、修学旅行宿泊客数だけが 平成30年度7,448人から令和元年度6,058

1,390人の減 対前年度比81.3%   学校数も93校から88校  5校減

 確かに以前よりも学生さんのグループ学習の数が減っていますね。


 本市を訪れる修学旅行、見学旅行について市の考えは

小樽の持つ特有の歴史や文化を学生に知っていただくことは大変重要で、将来大人になった際に当時の記憶からまた再び旅行先として小樽を選択していただける機会になり得ます。また若者のSNSなどによる情報の伝達力も非常に高く、さらなる観光客誘致の効果もあるものと認識しております

 

 一人当たりの消費額は小さいかもしれないが未来のリピーターに投資という側面では非常に重要と考える。

海外客が増えているから学生は減少しても良いとはならないはず。韓国の例を出すまでもなく諸事情により大きく増減するのはこれまでも経験済み。

 近年の修学旅行宿泊客数と宿泊学校数の推移を示せ(10年間ほどを大まかに)

宿泊客数については平成21年度27863人 平成25年度17571人 平成30年度11,4705

宿泊学校数 平成21年度301校 平成25年度177校 平成30年度126校となっております

 

 この減少の原因は何か、分析はあるか。(小中高別などや民間事業者との情報交換等から)

原因につきましては、もちろん少子化やそれに伴う学校数の減少というものが考えられるんですが、北海道へのそもそもの教育旅行の入り込みの落ち込みがありました。これはバス運賃の適正化による値上げですとかそれにより沖縄などと比較して大きいことや北海道では移動距離が長いこととそれに伴い料金がかかるなど、こういう北海道を避けるということなどがその一因として考えられております

 

 この数字と実際に訪れている人数とは差はあるのか。(日帰りで来樽などが増えているとか)。

2018年の教育旅行年報の報告によりますと小樽は高校の自主研修の場所として全国4番目に多いところだというふうに聞いております

 

 札幌市始め函館旭川など他市の状況は把握しているのか。していれば報告を。

同じく減少傾向にございます。

 この状況については道内で修学旅行客を取り合っているのではなく、全体の傾向だということがわかりました。そうであれば道内他都市との連携なども考えなければならないのだろうなと思いますが、まずは本市の対策として

平成30年度 事務執行状況説明書 によれば

  (3)小樽教育旅行誘致促進実行委員会

・小樽市内研修コーディネート(5

北海道教育アドバイザー(修学旅行事前学習講師)派遣(2

・モニター・道内招聘事業(3

予算書には

・教育旅行ガイドブック作成費補助金130万円

 これらがあるようだが、

  子供たちがグループ学習やコースを決めるときには子供たちが見て分かるものがあると先生方は助かります。そういうものの開発等もしていただければと思いますがいかが。

事前学習や現地での学習、振り返りで事後学習というの形であの学校も考えているところそれらに使えるような何かツールできないかということを検討していきたい。

 

今後の対応と将来の目標をどのあたりにおいているのか。(いつまでに何人何校など数値を)

教育旅行に関する目標値正式なその数値目標というものはありませんが、まずは前年比が減にならないよう観光協会初め 関係機関との連携を図りながら状況の把握とか教育機関への情報提供に努めてまいりたい。

 



小樽を訪れる観光客は年間800万人に上りますが、議論にあった通り、修学旅行で本市を訪れる小中高生は大きくその数を減らしていることに気づいたのでこの質問をしました。

未来のリピーターに小樽の魅力を知ってもらう最初の機会を大事にしたいとの思いです。

元中学校教員として、旅行先決定を生徒に選択させるなどしてきた経験もあるものですから、学校の意向調査や体験学習メニューの魅力度アップなど、これからも提案していきたいと思います。



4定 総務常任委員会での主な質問2019/12/20 21:18

19-4定 総務常任委員会                    

前回に引き続き、2019年第4回定例会での12/17に行われた総務常任委員会での質疑の様子をお知らせします。

 主な私の質問は以下の通りです。

陳情第8号「JR小樽築港駅~銭函駅11.9㎞区間における津波・災害避難路及びシェルターの整備方について」について               

小樽市の情報管理について

小樽市教育推進計画()について

例によって・が私の質問、意見 ▲が市や市教育委員会の答弁部分です。

また、動画(you tube)はこちら

               後半部分が私です。

まず

陳情第8号「JR小樽築港駅~銭函駅11.9㎞区間における津波・災害避難路及びシェルターの整備方について」ですが、

 表題にもあるとおり、小樽沿岸を津波が襲った際のJR乗客の安全確保のための整備をしてほしいという市民からの陳情要望です。

災害時のJR乗客の安全確保は確かに大変大事な観点です。特に本市では急斜面が迫る海岸線に沿って列車が走る区間が長く、いったん津波や大雨、大雪などの災害時に備え、陳情にあるようなハード面や、増える外国人観光客へのソフト的な対応策も含め、検討する必要があるでしょう。

また、JR乗客だけでなく、この地域の住民の安全確保も現状十分ではなく、それらも併せて検討する必要も議論の中で明らかになっていますし、本市で策定予定の国土強靱化地域計画と関わる可能性もあるとのことです。 

まずは市だけでなく、関係するJR北海道、国、道また、地域住民、関係団体との協議、意見交換や情報収集が必要です。

よって、今回は継続審査とし、これらの動向を押さえた後に判断したいと思います。

 

 

②小樽市の情報管理についてです。

 神奈川県庁で大量の個人情報、要請文書が入ったハードディスクが流出、また、124日に発生した日本電子計算の自治体向け住民サービスシステムの障害で一時全データ消失が危惧されました。これらにより地方自治体の情報管理について大きな問題になっています。

 本市でも様々な情報の保存管理、デジタル化が進む中同じような事態が起こる可能性がないのか心配になったので、本市のシステムや対応策等についてお聞きしました。

 

・現在、本市ではどのようなデータをどのような仕組みで保存しているのか。わかりやすく説明してください。

        まず市民の方の住民票の情報、税情報、医療保険の情報などの個人情報についてはシステムの契約業者が設置している4階のデータセンターのサーバー内に保存しています。 これは防災上、市役所が被災した場合ってあっても住民データを喪失するリスクを避けるためこのような仕組みを用いています。

サーバーの管理運用についてはシステムの契約業者が行っていますが、サーバーがあるデータセンターの場所というのはセキュリティ上公表しておりませんのでご了承ください。

また、このほか庁内業務で使用しているようなデータ、例えば個人のメールデータや 個人が作成した文章などのデータは主に庁内にあるサーバーに保存しており、管理運用は本市が行っています。

 

HDDの更新は過去に行われているか。その際の手順やHDDの扱いは確認できるのか。

 ▲住民情報を扱うシステムについては平成28年度に更新を行っており、その際旧システムのハードディスクは所有者である契約業者が磁気破壊という強い磁気を浴びせてデータを破壊する方法で行っていましてデータ消去証明書を本市に提出させて確認を行っています。

 また、庁内業務で使用していたパソコンやサーバーを平成26年度に委託業務により廃棄しており、その際にはハードディスクドライブを物理的に破壊しています。委託業者には破壊前と破壊後の写真を提出させ 物理破壊されたことを確認しています 。

 

・今回の事例を教訓に本市の情報保護のためのしくみを改めて見直す、作る必要があるのではありませんか。

▲本市では個人情報保護条例や情報セキュリティポリシーなどにより情報保護に努めており、特に情報セキュリティポリシーでは情報資産の廃棄リース返却時の取扱いとして情報を復元できないように処置した上で廃棄するものをと定めています。また安全な消去が要件についてもすでに定めておりますので今のところを見直すことはありませんけども、今後もこれらにのっとり確実な業務執行を行って参りたいと考えているところです 。

 

・ところで教育委員会にお聞きするが、小中学校でデータとして管理されている児童生徒の情報はどのようなものかまた、どのように管理運用されているのか。

▲小中学校で管理されている主なデータ情報としては、子どもたちの名簿、成績、健康管理などの情報があり、各学校での運用管理となってます。

 

・機器の更新(リース、買取にかかわらず)の際、HDDの取り扱いについて取り決めはあるか。(生徒用のPCについても同様)

▲先ほど情報システム課長からもありましたが市長部局と同様に全ての情報を消去の上、復元不可能な状態にする措置を講じるものとしています 。

 

・当然セキュリティに万全を期してもらいたいので、市と同様、今回の事例を教訓に本市の情報保護のためのしくみを改めて見直す、作る必要があるのではありませんか。

▲そういったパソコンなどの機器を廃棄する際には市と同様にしていますので、そういった手法で委託先が確実に業務を実施してするということで情報は守られるものと考えています 。

 

機器の更新の際、これ以上現場の教職員の負担が増やすような方法はとらないようにお願いして質問を終えました。

市長部局も市教委もお聞きしたところでは、神奈川県庁のような業者に任せきりで確認等をとらないというような不注意なことにはなっていないということはわかりました。

しかし、どれだけしくみを作っても最後の所は扱う人の「良心」ということになるのですよね。むずかしいところです。

 

 

最後に

小樽市教育推進計画()について、主な部分

 2019 年度から2028 年度まで 今後10年間の本市の教育推進の方向性を決める大事な計画が提案されています。特に今計画案の大きな特徴はこれまで別々に作られていた「学校教育」と「社会教育」が統合された計画になっているところです。

 人口減少の続く小樽市において、時代を担う子どもたちや、生涯教育の果たす役割は非常に大きいと感じていますので、いろいろとお聞きしていますがその一部をご覧ください。

策定スケジュールでは「各小中学校へ意見照会」を実施したとのこと、現場の先生方の意見要望を反映させるのはとても重要なこと。先生方が上げた意見もこの計画に反映させていただくということでいいですね。

▲本計画に対する学校としての意見を各小中学校に照会して現在集約したところで、その内容について反映できる部分については計画に反映させたい。

 

 この教育推進計画は最上位の計画である「第7次小樽市総合計画」の教育部門に関する個別計画に位置づけたものであるから、市教委だけでなく、市全体でここに掲げた【達成目標】について、目標数値達成をめざす、責任を持つことになると思うが、

 例えば、

P20地産地消の給食メニューの品目数及び提供回数6品目・7回を令和10年度までに8品目・10回にする。これは市産業港湾部農政課・水産課が支えなければできない。

P14児童生徒一人当たりの蔵書冊数25冊 → 50

P14,29学校司書を配置している学校の割合(再掲) 16.7% → 100% 

これらは道、市の財政的政策的ささえがなければ達成困難

・このように市教委単独や、保護者,教員、子どもたちのの努力だけでは達成できないものが多い。当然ここに掲げられた【達成目標】をクリアするために市には財政的政策的裏付け・後押しをしっかり要望、連携していくということでいいか。

▲本計画を推進していくためには委員をおっしゃるとおり各種取り組みにおける市長部局との連携が非常になってきますし、それぞれの取り組みを実現するために予算等の必要性を市長部局に訴えながら協力とお願いをしていきたいと考えています

・財政部、総務部にもよろしくお願いします。

 

  P10【主な取組】 主権者教育の推進 とは児童生徒に自分が社会の一員であり、主権者であるという自覚を持たせること とあるが、この中には働く側の権利等ワークルール(労働保護立法)教育の観点は含まれるのか。 

主権者教育の推進には労働法や制度、いわゆるワークルールに関する教育は含まれています 。

   具体的には新しい学習指導要領の中学校社会科公民的分野で市場の働きと経済の学習において違法な時間外労働や賃金の不払いなどが疑われる企業等との間でトラブルにみまわれないための予防とするためのまたトラブルに直面した場合に適切な行動がとれるようにするための労働保護立法などに触れ、社会生活における職業の意義と役割及び雇用と労働条件の改善について多面的多角的に考察し表現できるようにする、ということが示されておりますので、これらを含め児童生徒の発達段階に応じた教育を推進してまいりたい。

  ブラック企業が若者の人権を踏みにじったうえに利益を追求する問題は働く側の法律上の無知につけ込むもの。しっかりと自らの権利を守る方法を学ぶ機会を発達に応じて設けるべき。

 

P29施策項目21  学校運営の改善 教員の多忙化解消策について施策を上げている。

  部活動に係る負担の軽減策として、部活動指導員の配置を進めるとしている。今年度の配置でその有効性についてどのように押さえているか。

配置している学校からは土日開催の大会の引率それから部活動指導などにかかる時間を指導員にしてもらうということで教員の負担軽減につながっているなどの声が上がっております。

・私も有効との声を聞いている。是非、達成目標にその配置率を加えてほしい。

▲全中学校に部活動指導員を配置する学校の割合という項目は確かにこの推進計画がの中には含まれていないので前向きに検討したい。



・【達成目標】在校等時間から条例で定める勤務時間等を減じた時間が1か月で45時間を超える教員の割合 目標0% これは「仕事を止めて早く帰宅しろ!」となり、 ただ家に仕事を持ち帰るだけになりかねない。管理職による機械的強制にならないように配慮をお願いするがどうか。

▲ご指摘の件については教員の負担軽減を図るという部分で解消されるのではないか。そのためには本市が定めた「小樽市立学校における働き方改革行動計画」に基づくさまざまな取り組みを推進していきたい。

・結局、この施策については教職員の多忙化解消、教員が生徒と向き合う時間確保は教員の定数増でしか根本的に解決しない。この計画達成のためにも道や関係機関への働きかけもお願いしたいがどうか。

 ▲教員の定数増の部分については児童生徒に対してよりきめ細かな教育が可能となるように一層の定数の改善、加配措置の充実などを国に要望するよう引き続き北海道と市教育委員会連絡協議会を通じて道教委に対して要請していきたい。

 

  P27「教育用PC1台あたりの児童生徒数9.0人から3.0人」へとあるが、

政府は13日、閣議決定した2019年度補正予算案に2318億円を計上。学校のICT化で、23年度までに小中学校のすべての児童・生徒が「11台」でパソコンやタブレット型端末を使える環境を整える。とのこと。これは国の裏付けができたということ。変更等はあるのか。

▲教育推進計画の教育用コンピュータ1台当たりの人数について目標年度において3.0人としておりますそこを1.0人に変更したいと考えております

 

小中一貫教育について、授業の交流は結果として中学校の教員が小学校へ行って授業を行う場合が多く、結果、中学校の先生は授業の準備の時間等がどんどんなくなっているという課題があると聞く。全市で小中一貫教育を行うのであれば、それらの課題にも対応を。

▲当然あの学校規模や、距離、実施する教科等もあるので、それぞれ無理のない範囲でできるところから今進めているところなので今後いろいろな事例を研究しながら進めてまいりたい。

 

 

 今回は学校教育について主に意見を言わせてもらいました。残念ながら今回は社会教育関係に踏み込めませんでしたが、今後、個別に市教委にはお話しさせてもらいます。

 



朝里のまちづくりの会 都市景観賞受賞2019/12/27 21:31

この度、「第23回小樽市都市景観賞」を私も所属する小樽・朝里のまちづくりの会が受賞しました。1226()14:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で表彰式が行われ、永井会長以下5人で表彰状と記念の盾を迫市長からいただいてきました。



 「小樽市都市景観賞」についてですが、「小樽の歴史と風土に調和した都市景観をつくり出している建築物やイベントなどを表彰することにより、都市環境の向上とまちづくりへの関心を高めていただくため、昭和63年に設けられました。」と市HPで説明されています。(過去の受賞一覧はこちら

 小樽を代表する建築やイベントが目白押しの中に加われたことを嬉しく思いますし、これまでの会の活動を市内外に知っていただく良い機会になったと思います。


  

 詳しくは地元小樽市立朝里中学校の森万喜子校長が賞にご推薦していただいたときの推薦文がありますので、以下、ご覧ください。

 

 

「小樽・朝里のまちづくりの会」〜朝里の四季を彩る諸活動〜を

第23回小樽市都市景観賞に推薦いたします。

 

以下、会よりお聞きした内容です。

〈会の沿革〉

 「小樽・朝里のまちづくりの会」は今年5月に創立20周年を迎えました。 

1999年の設立当初より会則等に縛られない自由さを信条とした市民運動グループとしてスタート。設立当時から継続しているのが、 道道一号線植樹桝の花植え活動。

 2002年からスタートした 朝里川遊歩道桜並木づくり事業。 

 その後、地域の皆さんと一緒に、 花火大会、親子マラソン、雪まつりなど様々な活動を、朝里川遊歩道と道道1号線沿いを中心にした景観作りと各種イベントを季節ごとに行っています。

 会の特色として、部制を敷いている。歴史調査をする「朝里遺産部会」道道1号線花植活動をする「花部会」各種イベントを企画運営する「イベント部会」等 会員は自由に部を選んでその活動に参加している。現在会員数およそ100名

 

〈景観作りに関わる主な会の活動〉

1年間の活動を四季ごとに並べると

 朝里川遊歩道の桜並木と桜あじさい見本園の整備

 朝里川遊歩道は、 20年前は雑木が生い茂り、 崖下にはゴミが散乱するような 殺風景な「けもの道」でした。行政と連携のもと開発し、桜とアジサイの植樹をすすめました。現在、 370本の桜、1000株のあじさいが朝里川遊歩道沿いに美しい景観を作りだし、月に2度の草刈り、剪定と冬囲いなど 地味で大変な作業だが こつこつと続けている。 

植樹、管理には朝里小・中学校のみなさんや松前公園桜守の浅利政俊さんも参加


 道道1号線 植樹マスへの花植え

 設立当時から継続している道道一号線植樹桝の花植え活動。朝里十字街から湯ノ花までの両側の100カ所の植樹枡に約6000株の花苗を会員、地域スポーツ少年団、事業所職員のみなさん延べ200人以上が毎回参加

    道道1号線を彩る植樹マスの花々


 朝里川リバーサイドフェスティバル

 今や東小樽地域の夏の風物詩になっている会の一大イベント。2000年から始まる花火大会は1日目700発、2日目1500発の花火が間近に上がる迫力満点の催し。何よりもこのイベントでの各種飲食物物販の利益が会の活動資金となっており、自主的活動を支えている。

東小樽地区の風物詩となった朝里川公園での花火大会。会場を彩る行灯は明峰高校の各クラスが学校祭で制作したもの


 親子マラソン大会

それまでの「ゆらぎマラソン大会」終了した2014年からのイベント。できるだけ地域住民や子どもたちに喜ばれる地域イベントをコンセプトに新たに開始。「親子が手をつないでゴール」というルールが様々なドラマを生んでいます。

朝里川公園と遊歩道を会場に小学生から一般までが参加。中でも親子マラソンの部は親子が手をつないでのゴールが条件!



 朝里十字街雪まつり

会が寒い冬に負けない元気な子どもたちのために企画したイベント「朝里十字街雪まつり」

これまでに9回実施。現在、地区の各町内会、団体で実行委員会を組織して開催している。雪あかりの路に連動して雪のオブジェ作りをしているが、あくまでも「子どもたちのために」が合い言葉。地元朝里小中学校との連携も楽しみの一つ。

毎年2日間、地域の子どもたちのため、雪中宝探し、玉入れ、クイズ大会などが開かれます。

 

冬期間の桜並木管理

 放っておくと排雪によって倒れたり、鹿やネズミに樹皮を食べられる被害がおきる。せっかく育った桜を保護するために冬期間も一本ずつ保護する作業や点検活動を行っている。

 

〈活動の意義〉

・小樽・朝里のまちづくりの会の20年間の活動を通し、この地域に住む人たちが自分のまちは自然豊かで楽しいイベントもあり、子どもたちの元気な声が聞こえる住みよいまちだという希望と誇りを持って生活できているとすればその役に少しは立っているのではないだろうか。

・自然がただ美しいだけでは景観とは言わない。優れた景観を創り出すためには、そこに居住する人々の努力の積み重ねが不可欠、住民の主体的なとりくみとそれを支える行政の連携が重要と考える。

 その意味で朝里川中下流域や道道1号線を中心に「小樽・朝里のまちづくりの会」が積み重ねてきた諸活動は「景観まちづくり」としてのまさにその先駆け的な活動、モデルケースといっていいのではないか。

・会だけが独自に進めてきた活動ではない。紆余曲折はありながらも、地域町内会、高齢者団体、各事業所や小中学校、高校等との協力連携が活動の推進力となり、また次世代への継承となっている点は大きな意義がある。

 

最後に

〈推薦理由〉

朝里中学校の校区でもある、朝里、新光、新光町、朝里川温泉には、小樽市の人口の約1割の人々が暮らしています。今後、少子高齢化は小樽市に限らず多くの自治体が抱える問題ですが、当会は地域コミュニティの人々が知恵を出し合い、自主的、共働的な活動を通し、住民が誇りをもって暮らせるまちづくりを目指しています。この地域の景観には、人の想い、人情、ぬくもりが感じられます。朝里地区は今後も、若い世代、中高校生や大学生の参画をすすめ、将来を担う世代へとバトンをつないでいくことをめざしていきますが、これまでも当会がその先頭に立ってすすめてくれており、今後も一層の活動を期待しているところです。

 

 文章中にもありますが、会は今年創立20周年を迎えました。都市景観賞受賞はそれに花を添える喜ばしい出来ごとでした。また、この賞にふさわしい活動を今後も続けていけるようにがんばらねばと気を引き締めました。


これで今年の本ブログ更新は最後になります。

みなさん、良いお年をお迎えください。