朝里川リバーサイドフェスティバル ― 2017/08/05 13:45
なえぼ公園自然調査と自然保護関係団体交流会 ― 2017/08/06 20:33
なえぼ公園自然調査と自然保護関係団体の交流
去る6日日曜日、小樽市建設部公園緑地課がなえぼ公園の自然調査を行うとのことで、同行させてもらいました。主になえぼ公園内を流れる二つ目川の水生生物生息調査です。自然観察公園であるなえぼ公園の近年の環境変化(悪化)、特に二つ目川上流にできた市の雪堆積場と山の地肌を露出させて設置された民間の太陽光発電施設の影響が森の生き物にどのくらいに及んでいるのかを調べるのが目的です。

建設部職員、総合博物館石川館長も見守ります。
専門家として北大の大原昌宏教授と市総合博物館の山本亜生学芸員が調査にあたりました。大原教授は大学卒業後市博物館の学芸員としてなえぼ公園の生物昆虫等の研究を続けてこられた方ですし、山本学芸員は以前私がなえぼ公園についての質問を作ったときに的確なアドバイスをいただい方です。そのお二人の調査活動に私はカメラマン(?)として同行を許可されました。
この調査を実施することになったのは、私の質問が少しはきっかけになったのかなと自画自賛するところですが、実際に今回の調査で環境の変化を目の当たりにしたり、先生方の知見に基づく対処法などをお聞きすると、環境を維持するのは簡単なことではないなと感じました。
流れに網を入れる山本学芸員。蚊やスズメバチもやってきます。
さて、実際の調査についてですが、図の通り上流から下流にかけて複数地点でお二人が川に入って網を入れ、捕獲される生物を特定するという作業です。A~G地点についておおよその特徴をまとめます。(注:あくまでも佐々木の素人観察です。)
A.二つ目川の本流、赤岩から流れ、きれい。生物が多い、アメンボ、オニヤンマ、カゲロウの幼虫
ヨコエビ、カワニナ、モノアラ貝など
B.支流。問題の施設下流大雨が降ると沈砂池からあふれ泥流を化す。しかし意外とオニヤンマ幼虫など多し
C.合流点下流。泥が20センチ以上堆積。水の中はよい状況でなく、ガガンボ幼虫、アメンボ、ヨコエビ程度で生物少ない。岩の裏にくっついて生きる生物が泥で岩が埋もれ棲めなくなっているとのこと。
D.公園内。Cと同じ。よくない状況。生物はガガンボ幼虫ヨコエビぐらいで少ない。

救った網から生物をより分ける大原先生 私にはごみにしか見えません。
E.泥が減る。ハナカジカ3匹。以前山本学芸員よりカジカはきれいな環境に住むと聞いていたので一安心。このカジカは環境条件を比較する資料種となりうるそう。この場所で定期的にカジカを採取する定点観察をしては。とアドバイスいただく。
カジカ発見!やはり生息しているんですね。安心しました。
F.通称トンボ池。流入した土砂で埋まりそうになっているが、ヤゴは生息している。浚渫が必要。
G.森の自然館横の橋のところ。一番子供たちが入って遊ぶところだが、生物的にはヤゴなど。
これらの調査より、やはり雪堆積場、太陽光発電施設からの泥の流入が特にC,D地点に影響が大きいことがわかります。雪の水温低下や塩カリの影響より泥の影響が大きいようです。今後発電施設では緑化作業を進めると私に入っていましたが、いち早く手を打ってほしいものです。

これら川以外にも道路わきのザゼンソウなどが生える湿地についても笹が広がり陸化が進んでいることを指摘され、湿地保全をどのようにすればいいのか(単に笹を刈れば外来種がはびこるだけになるなど)や湿地脇の在来種の植物が茂る原っぱの生物の住処としての重要性について公園緑地課の職員のみなさんと共に聞く事ができました。今後の公園管理の貴重なアドバイスをいただけたのではないでしょうか。

わたしたちはなんとなく見過ごす在来種植物の原っぱ。蝶類の繁殖には特に貴重らしいです。
午後からは大原先生の調査報告と関係団体の交流会が行われました。
参加は「キノコの会」「日本野鳥の会小樽支部」「自然観察協議会小樽支部」の3団体のみなさんです。大原先生からの報告は私の撮った写真をスライドショーで見せながら、おおよそこれまで私が書いたような内容でした。

その後の交流会では、それぞれの会の活動目的となえぼ公園での活動内容やなえぼ公園の関わる要望や意見などをお聞きしました。中には公園緑地課にとっては耳の痛いこともありましたが、本当に普段から公園に深くかかわっているみなさんなので、貴重なお話が出たと私は感じました。1回目の開催ということでこれからも続けていく事が大切ですね。
特に「なえぼ公園の位置づけ」というお話が出ました。苗穂という歴史を見せるのか(歴史)自然観察公園として見せるのか(自然)都市公園として見せるのか(公園機能)どれを選ぶのかは最終的に市民である。というお話は今後のこの公園の維持管理方法に直接影響する話です。
以上、長々と書きましたがこのなえぼ公園の存在価値は小樽市や市民にとって意外なほど貴重だと私は考えます。都市の真ん中にこれほどの湿地を含む自然環境が残っている例は少ないとのことです。上のご意見のような将来的な話もこの環境が残っていてこそです。どうか皆さんもなえぼ公園に一度足を運んでいただき体験していただければと思います。
朝里町会 盆踊り ― 2017/08/14 22:02



なえぼ公園 夜の自然観察会 ― 2017/08/18 22:52
8/18(金)19:00から開催されました。なえぼ公園の環境について議会で質問したときのご縁で私もお誘いいただき、参加させてもらいました。
山本亜生学芸員を講師に、森の中に灯りをつけて、光に集まる蛾などの昆虫を観察する会です。一般参加者は9人、小学生の子どもたちと、そのお父さんお母さんたちです。その他に博物館の学芸員やボランティア、北大の学生さん方がサポートしてくれています。
何せ真っ暗な森の中という非日常シチュエーションに私たち素人の大人は不安(真っ暗で怖い!一人では絶対来ない)もありましたが子どもたちは最初からハイテンションで、山本先生の説明に質問の嵐です。
散策道をみんなで木の幹にいる昆虫を探し、名前を聞いたり生態の説明を聞いたりしながら30分ほど進みました。ウスバカゲロウ、カミキリ、ゴミムシ、ガの仲間がたくさん見られます。
なんとゴキブリの仲間です!いるんですね北海道の屋外に。びっくりです。
虫たちが多く見られる条件は気温が高いこと、風がないこと、それに月が出ていないことだそうですが、気温があまり高くないこと以外は条件が整っている中、多くの虫たちを子どもたちは観察、採集できたようです。

見つけた虫をみんなで観察。子どもたちの虫の知識に感心!
しばらく行くと学生さんたちが白い布を広げて張り、そこに水銀灯の光を当てて虫を集めていてくれました。
白い幕にたくさんの虫が集まっていました。ガの仲間は何となく不気味に感じていましたが、学生さんたちが「皮膚がただれるドクガなどはほんの3種類ほどでそれ以外は無害です」と説明してくれた後に女の子はガを手で触り、しまいにはブローチ代わりに付けていました。子どもの順応力、感受性には毎度驚かされます。
1時間ほどがあっという間でした。参加した子どもたちにとっては夏休み最後のイベントでしたでしょうし、お父さんお母さんもなかなか経験できないすてきな時間だったと思います。私もなえぼ公園の環境をじかに感じることのできる貴重な機会でした。
こうした催しは10年ほど前まで行われていたそうですが、機材が壊れて以来中止されていましたが、今年機材を新たに用意して復活したそうです。自然科学的な貢献はもちろん、市民、子どもたちにとってこんな親子の催しなどがとても大事に感じます。経済的な面だけでなく、住みたいまちづくりを下支えするのではないでしょうか。
日本遺産シンポジウム開催 ― 2017/08/19 22:32
日本遺産シンポジウム開催
小樽市が認定を目指す文化庁の「日本遺産」事業について、市民向けのシンポジウムが経済センター7階で開かれました。
たくさんの市民が集まり、興味深く聞いていました。
かねてより日本遺産認定を目指すよう議会からはたらきかけていた私も、大いに興味を持って参加させてもらいました。
現在、小樽市はこれまで教育委員会が文化財との関わりから認定に向けてのとりくみを行っていましたが、文化財活用の観点から観光を担う産業港湾部に日本遺産専門の担当を置いて進める体制に改められました。その最初の具体的なとりくみになるのが今回のシンポです。
これまでに小樽市は複数自治体が共同で認定を受ける「シリアル型」では、今年認定を受けた酒田市などが中心の「北前船」の追加認定を目指すことを表明していますし、空知地域がすすめる「炭
鉄 港」(石炭 鉄道・鉄生産 港湾をむすんだ歴史ストーリー)にも積極的に関わることとしています。一方、小樽市単独で認定を目指す「地域型」もその認定条件である「歴史文化基本構想」を策定中で、これと同時にストーリー作りも進めていかなければ2020年のタイムリミットに間に合わない状況にあります。
私が今回のたくさんの有益なお話の中で、もっとも印象に残ったのは、パネラーの皆さんがおっしゃっていた「単に歴史文化遺産を観光資源として活用するのではなく、地域住民がこのまちに住むことに誇りを持てる「市民プライド」を市民自身が生みだし、将来の「まちづくり」「地域づくり」の将来像につながっていくことの重要性についてでした。
また、そういう市民が支えるしくみがなければ、日本遺産認定を持続していくことも難しいというお話もありました。その意味で今回のシンポジウムに大勢の市民の皆さんが参加されたことには意義があったと思います。
丁野先生の具体的お話は今後の指針となります。
さて具体的なシンポの中身についてもう少し。
森井市長の主催者挨拶に続いて、第1部は日本遺産認定の審査委員会委員を務める東洋大客員教授の丁野朗(ちょうの あきら)先生の基調講演でした。丁野先生のお話はさすがに審査員をやられているだけに具体的に認定を受けるためのノウハウや、全国の認定事例、北海道でのストーリー作りについてなどを具体的にお話しされていました。
未来につながるストーリーづくり(ビジョン)、過去から未来へのつながり、次代への継承と広域連携事業の重要性になどがポイントと感じました。
続いて2部はパネルディスカッション。パネラーは1部の丁野先生、小樽の歴史的建造物の第一人者駒木定正先生、歴史文化基本構想調査部会長を務める小樽商大の高野宏康先生、「炭鉄港」を進めるNPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長吉岡宏高氏、9月1日グランドオープンを迎える小樽芸術村学芸部の渡邉洋子氏のすばらしい顔ぶれ。コーディネーターは総合博物館石川直章館長です。
最初はメンバーの自己紹介を兼ねて、自分の専門外で小樽の資産だと思うものを上げてくださいとの振りに、「あまとうのエクレア、亀十のパン」「市民会館ステージ緞帳」「ミルクプラント」等を挙げておられました。私も個人的に亀十の焼きそばパンが大好きですし、市民会館の緞帳の原画は小樽ゆかりの画家、中村善策氏の作品です。「ミルクプラント」の建物は過去に小樽で開かれた「北海道博覧会」の時に建てられたと石川館長から説明がありました。
その後の話で印象的な部分を挙げます。
・ 高野先生から、北前船と小樽との関連性について。総合博物館運河館の展示は幌に触れるなど一級品であることや、追加認定について28自治体が目指していて、厳しい展開が予想されること。その中で、追加には共通性と小樽独自の特徴が必要で、運河石造倉庫群が北前船船主たちの新しいビジネスモデルだったことがそれにあたるとのことでした。
駒木先生の博識ぶりにはいつも驚かされます。
・ 駒木先生からは、小樽らしさのポイントとして、
市民と行政が協力して運河を活用している事。
色内の類例なき建築群と街並みについて、明治、大正、昭和の建造物がそろって残っているのは日本でここだけ、まさに建物博物館であること。
・ 丁野先生から、認定を受けるのにはテクニックがあるということ
短いキャッチフレーズ、タイトルと10秒フレーズともう少し長い解説の3点セットが重要。これらから地域史がイメージとして浮かぶことが大事だそうです。
これについては私が以前から議会で市に訴えてきたことだったので、我が意を得たりという感じでした。
等々、その他にも炭鉄港やニトリの社会貢献の話など。挙げればきりのないほどポイントになるお話がありました。
次回以降も市民向け周知啓蒙事業が持たれると思いますが、もっともっと市民のみなさんの中に広がりが出てくると良いですね。

















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