まちづくりセミナー in 朝里 開催 ― 2018/11/08 22:56

 11月8日、私も所属する「朝里にまちづくりセンターを創る会」が主催して「まちづくりセミナーin朝里2018」を開催しました。

 本会は朝里十字街の市有地に朝里新光や東小樽在住市民が自由に集えるまちづくりの拠点となる施設建設をめざして活動しています。会の活動の一環として、毎年有識者やまちづくり活動の先駆者を講師に迎えて市民のみなさんと一緒にお話を聞く勉強会を行っています。 

 今年度は建築史の専門家で、小樽の歴史的建造物群の歴史遺産的価値に最初に注目し、保存

維持にご尽力されてきた駒木定正 先生に講師をお願いしました。

       〜駒木先生の話に思わず引き込まれていきます。〜


 駒木先生は長く北海道職業能力開発大学校に勤務。現在は同校特別顧問となられています。

北海道文化財保護審議会委員、小樽市文化財審議会会長、小樽市景観審議会会長を歴任。小樽市都市景観賞、住総研研究選奨を受賞されている、文字通りその道の大家です。

 朝里新光地区や望洋台など近郊からお越しのみなさん、市議会議員や市役所の職員のかた、駒木先生のご友人、ファンのみなさんなど定員50人を超える大盛況となりました。

 

 演題は「歴史的な建物と街並みを考える」として、「みなさんで豊かな歴史文化とまちづくりの関わりについて一緒に考えましょう。」という主旨でのお話でした。

 お話の概要を私なりに整理してみると、

・  自己紹介とともに小樽のまちなみの歴史、運河保存運動と歴史的建物の関わりについて

〜運河保存運動のお話には主催メンバーの若かりし姿も登場!〜


・  代表的な歴史的な建物とその調査研究でわかったこと

・  歴史的建物の現状と課題

・  これから何をしていかなければならないのか。私たち市民にできること

などでした。

 明治大正期の日本の発展を支えた北の港湾都市小樽にはそれらを担った旧手宮線、北のウォール街の歴史的建造物群、小樽運河などの文化遺産が今なお現存し、高い人気を誇っています。ご紹介いただいた旧函館第百十三国立銀行小樽支店(現海鳴楼)、日本銀行旧小樽支店、旧北海道拓殖銀行小樽支店(現似鳥美術館)、旧小樽地方貯金局(現市立小樽美術館、文学館)などの建築上の特質やその価値について改めて知ることができました。


    〜日本銀行旧小樽支店は現在市の指定文化財〜


〜旧函館百十三国立銀行小樽支店(現海鳴楼)についての新事実発見のお話は聞いていてドキュメンタリーばりのどきどき感がありました。〜

 

 市立小樽美術館、文学館などは何の変哲もない、ただの古い四角い建物かと思いがちですが、四角い建物の日本での発祥モデルで貴重だということです。

 また、課題としてこれらの建築物はすでに建設材料である石、レンガ、鉄、コンクリートが耐用年数に近づき、あるいはとうに過ぎ、一方でその修理法が確立されていないということです。古い建物だから価値があるのですが、言われてみると耐用年数についてのご指摘は当然なのですが、私たちは見て見ない振りをしてきたのか、気づかなかったのか、改めて目を覚まされるご指摘でした。

 「消滅寸前の建物を救うために」「旧銀行街の景色を失うことは小樽を失うこと」という先生の言葉に市民として、また議員としてできること、今しなければ手遅れになることについて考えさせられました。

 

 

これまでの歴史や主な建物の専門的な紹介はもちろん、大変お忙しい中にも関わらず、

最新の知見を随所にご紹介くださり、このセミナーのためにたくさんの準備を

していただいたことに感激しました。

 

 セミナー後に開かれた懇親会でのお話を聞いていた方からの感想では、改めてあの普段何気なく見過ごしている旧銀行街地区の建物の価値について、「小樽市・市民のアイデンティティー。失えば小樽が小樽でなくなる」という先生の言葉の重さを感じた。

 また、先生のお話の中で時々こぼれるユーモアや小樽の建築物や小樽市への愛着に

暖かさを感じて、勉強になったのはもちろん楽しい時間があっという間だった、と伺いました。 

 

 〜小樽市指定文化財の旧三井銀行小樽支店も国指定のレベル〜


 駒木先生から個人的に先生からご教授いただいたお話やご講演から次回の議会などで、以下のような点について市長始め職員のみなさんとも議論を深めて行ければと考えています。

・ほとんどの歴史的建築物が耐用年数を大きく超えている現状。消滅寸前という認識を共通理解とし、改修、保存、活用について考え対策を立てていくこと。

・  歴史的建築物工事について、修理のために様々な検討を行う専門家を含めた委員会等の設置が必要では。

・  建物の改修で市独自できることは限界がある。国の指定を受けることを考えるべき。

  建物については旧日銀小樽支店、旧三井銀行小樽支店

 そのための市民活動との連携

     文化庁重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)や国交省

 歴史まちづくり法などのエリア指定をめざすこと。

などです。

これらはハード面ですが、ソフト面でもできることがあると思います。

 
 

活動報告33号発行 ― 2018/11/12 21:51

 佐々木つかさ 活動報告 33号を発行しました。どうかご覧ください。
今号は迫俊哉新市長誕生と市長として最初の議会対応についてを中心にまとめてみました。