第3回市議会定例会を振り返って ― 2016/10/05 21:19

 

第3回定例会を振り返って

今定例会は9月6日から28日の23日間の予定で開会しましたが、結果として、4日間もまた延長となり、10月4日にようやく閉会となりました。今議会はこの冬の除雪予算を含む今年度補正予算や、昨年度の決算を審議する重要な議会でした。

ところがふたを開けると、大きな火花が3発上がって、大論議となり、市長の答弁を巡り、混迷しました。その火花は、

1.小樽市商工会議所に対し、市長の「変わらなければ委 員会に入れない。」発言

2.高島漁港での観光遊覧船事業を市が許可したのが妥当かどうかの問題

3.昨年の森井市長就任直後の人事を巡る問題  です。

 

1.については以前のこのブログで言及しましたので、そちらをご覧ください。

 

2.については、本当に大きな問題です。本来、漁業者の生活の糧の場であることが定められている場所に、それの邪魔になる、安全確保に支障が出る使い方は認めません、というルールを守らせる立場の市が、一観光事業者に漁業者も使うのだからいいんじゃないかという理屈をつけて許可を出しているのです。

結果として、許可された観光事業者は観光船を勝手に市の設備に穴をあけて泊め続け、そのために漁業者は船の下になってしまった自分たちが育てた海産物を採ることもできずに被害を訴えています。市は解決のために観光事業者と漁業関係者の集まりである共同組合との話し合いの仲介をする立場にありましたが、4か月間も放置したままでした。

この件を9月16日の本会議で追及された市長は「この問題の全責任は私にある。議会の心配は無用。」と宣言しましたが、27日の経済常任委員会では漁業者の状況について「何に困っているかわからない。」と全く無責任で、整合性のない発言をしています。まずは、困っている漁業関係者の声を直接聞いて問題をしっかり把握する事をすべきでした。

また、これまで歴代の市職員が法令に従って厳格に適応してきた許認可制度を非常にあいまいなものにしてしまった。やり方によってはごまかしや法の網をくぐるような許可が得られるんだ、ということを市民にさらしてしまったのです。ドリームビーチで昨年、許可が下りず海の家を撤去させられた業者の人どう思っているでしょうか。

さらに、問題なのはこの観光事業者が市長自身の後援会関係者だという点です。そのことが許可何らかのに影響を与えたのかは、証拠がありませんので、わかりません。しかし、賢明な首長であれば、自分の関係者に便宜を図るということを疑われるようなことはしないはずです。

 

3.については、森井市長が昨年6月に実施した市役所人事について疑義を質すために参考人としてよばれた当時の総務部長の発言を巡り、市長が本会議で答弁した内容とその後の総務常任委員会での答弁内容がくいちがってきたことで、結果的に参考人が「公務員の守秘義務違反」を犯していることを暗に示唆することになったことが問題になりました。

 市長の答弁は委員会での追及に対して二転三転しました。対して参考人は首尾一貫してブレのない説明をされていました。私はその印象だけでも市長の発言には不可解な印象を持ちました。

 

 この3件から見えてくるのは、市長の敵味方を峻別する姿勢です。そして、敵に回った人、組織は徹底的に排除する。一転、味方には……。

 以前にも書きましたが、異分子排除の姿勢はリーダーとして失格です。自分とは異なる様々な意見を幅広く受け入れてこそ、個人の限界を超えた発想や施策を生む事ができます。イエスマンばかりで周りを固めたリーダーの哀れな末路は歴史上に枚挙にいとまがありません。

 どうか市長には、現在のかたくなな姿勢から脱し、政治家としての度量の広さ、懐の深さを身につけてほしいと思います。

 

 なお、3定における議論の結果として、「森井市長に対する問責決議」を議員一人を除く、全会派の賛成により可決し、市長に議会意志を示しました。内容は高島漁港の観光遊覧船事業への市長の対応問題に限ってのもので、不適切な行政執行と漁民の声に応えない行政運営について市長の責任を問う(問責)内容です。

 他の案件については、決算について引き続き決算特別委員会を10月5日から11日まで開いて審議すること。補正予算については可決されました。 

 

 




朝里川 植樹祭 ― 2016/10/09 16:51

 毎年の恒例行事「小樽朝里のまちづくりの会」主催「海・山・人 朝里川植樹祭」が行われました。
         植樹祭  開会式の様子。新光南会館裏のゲートボール場です。

 まちづくりの会の行事は毎回晴れるというジンクスどおり、雨の予報を覆し、時折晴れ間ものぞく中、開催することができました。
 今年は桜の植樹は一段落。参加者みんなでアジサイの苗を植え替えたりしました。
  桜の見本園をめざしている場所にもアジサイの花壇を造っています。

 地域の皆さんはじめ、朝里小・中学校の児童生徒や引率の先生方や保護者の皆さんも元気に苗掘りや穴掘り水撒き、苗植えをしてくれました。「楽しい!また来年もきたい。ここが花が咲いてきれいになるのを見にきたい。」と朝里川の将来を想像して答えてもらえました。私たちの期待通り世代を超えて愛してもらえるようになればうれしいですね。

       私も小学生のみなさんと一緒にアジサイの苗を植えました。
 
     朝里小学校3年生のみなさんが総合学習で取り組んだ標語です。

 終了の時に渡されたお赤飯、まちづくりの会のメンバーが例年ふかしてくれるこのお赤飯を楽しみにするようになりました。家に帰って大変おいしくいただきました。ごちそう様でした。

決算特別委員会 ― 2016/10/11 20:36

一般会計決算を全会派が不認定

 第3回定例会に引き続き、2015年度の小樽市の予算が適切に執行されていたかをチェックするための決算特別委員会が10月5日から3連休を挟み11日まで開かれていました。

 決算特別委員会では、昨年度小樽市一般会計歳入歳出決算認定の他、港湾整備事業、青果物・水産物の卸売市場、国民保健事業などの特別会計決算認定、小樽市病院事業、上下水道事業決算認定を審議します。簡単に言うと、それぞれの事業で1年間、適切にお金が使われていたかをチェックする委員会です。

 その中では、例えば一般会計の中で、疑いのある使われ方や、きわめて非効率な使われ方がされていて、税金を払っている市民の理解が得られないという事業があれば、その使われ方は認められない、という判断をすることになります。「不認定」ということですね。

 もちろん、きちんとした使われ方がされていて認定されるのが普通です。また、問題があった場合でも、その問題の軽重を判断して、それをもって決算全体を不認定にするには及ばないとして、結果、今後十分注意するようことを条件に認定することもあります。

それでは今回はどうでしょうか。

 今委員会では、今年3月末で退任した参与の報酬に関する質問が集中しています。

 任用された6月10日から翌3月31日までに、議会の不承認にも関わらず堤参与へ支払われた報酬額は、1日15,000円、総額305万6,501円ですが、

・果たして本当に除排雪事業に参与は必要だったのか。

・その報酬額の根拠は。どんな仕事をしたのか。費用対効果は。

・そもそも市長後援会幹部の参与任用が適正なのか。

・参与の報酬は市議会で支出が否決されたにもかかわらず、支払われ続けていたことが適切だったのか。

 

結局、それらの疑問は市長側からは明らかにされず終いでした。

 よって、私たち民進党としては、この参与の報酬を含む一般会計決算を不認定とすることにしました。また、委員会採決においても自民党、公明党、新風小樽が同様の理由で、共産党は違う理由も含めて不認定とし、結果、委員会として不認定と決定することになりました。

 決算が不認定になるとどうなるのか。市や市民に何か影響があるのか、ということですが、実は、お金はもう使ってしまっているので、実際上はあまりありません。しかし、お金の使い方という市長最大の仕事について否定されたこと、議会の了解を得られなかったことは、非常に大きな課題を市長につきつけたことになり、今後の影響は大きいと考えます。


なお、以下に委員会で採決の前に各会派の態度を表した討論での私たちの会派の内容を載せます。ご参考までにどうぞ。

民進党討論  ***************

議案第7号 平成27年度小樽市一般会計歳入歳出決算認定について不認定の立場で討論

参与について市長に何度も問うてきました。その度にあなたはずっと違法でないとおっしゃっています。当然責任もないとおっしやっているのでしょう。しかし、もし本件で住民監査請求や裁判になり、その結果が出た場合その時は責任をとるのでしょうか。

我が会派はこの参与の任用の段階から違法と指摘しています。これは何かと言うとある意味ではあなたが違法でないと言おうと私たちが違法と言おうとある場所で判断が下されるのです。そのために今この決算案を認めることができないということが議員、会派として責任ある判断だと思います。

くわしくは第四回定例会の場で述べたいと考えています。

委員各位の賛同を求め討論とさせていただきます。

      ***************

 

 箸休めphoto あっという間に秋ですね。朝晩寒いです。

 なお、私の決算特別委員会での質問は2日目に行いました。

昨年度新規事業である「創業支援事業」と、地域住民生活等緊急支援のための国と道からの交付金を使った「プレミアム商品券事業について」ついて産業港湾部に伺いました。

一番明らかにしたかったのは、市長が商工会議所に言い放った「(商工会議所が)変わらなければ、(市の)委員会に入れない。」という言葉の意味です。果たして、「vs商工会議所」は市長個人の思いなのか。市役所という総体がそれを望んでいるのか。


具体的にひとつずつ事業内容と商工会議所の役割について聞いていきました。市産業港湾部は「商工会議所は、小樽の総合経済団体であり、これまでも地域経済全体の諸問題の解決を図り、地域の声を国の政策に反映させるため、共に陳情・要望を行ってきた。これまで情報共有を図り、共に地域活性化に取り組んできた」と答え、結果、市と商工会議所が様々な場面で連携を行い、二人三脚でやってきた経緯があると理解する事ができました。


また、今後、商工会議所との関係についてどう考えているかについては、市産業港湾部は「今後の地域づくりにおいては、地域経済・社会の活性化がかかっている。行政だけでは課題解決は難しく、地域経済団体との連携が不可欠。これまで同様に、これからも変わらないと考えている」と回答しました。


森井市長の「自分の考えを受けいれない限り、商工会議所は排除する」という思いは、これにより、きわめて個人的な思いであることが判りました。

これまでもこのブログで述べてきたとおり、強力なリーダーシップは組織に必要な要素ですが、リーダーの個人的な思いだけで異分子排除する政治姿勢は、結果的に偏った誤った道にはまってしまったときに後戻り、ルート訂正が効かない危険な状況に市を追い込みます。

これからも議会でできる限り、その誤った道に進まないよう働きかけていきたいと思います。

 


消しゴムはんこ講座 ― 2016/10/11 20:36

 以前にご紹介した、環境に優しい雑貨と、食品のお店「ワオキツネザル」の企画で、「消しゴムはんこを作ろう」というミニワークショップで講師を務めました。


      こんな感じです。


 昔、ナンシー関さんという方が消しゴムで似顔絵を彫っていましたよね。現在は、たくさんの作家さんが日常生活で役立つはんこをたくさん発表していますし、消しゴムはんこ専用のキットやスタンプインクが売られたりして結構メジャーになっています。

 私は中学校の美術の授業で取りいれていたので、そのときのことを思い出して、久しぶりにやってみました。


  久しぶりに授業してる気分です。ワオキツネザルのお店の雰囲気伝わりますか。


 7人の参加者のみなさんが大変熱心に取り組んでいただいて、こちらもやりがいがありました。ちゃんとデザインも考えてきてくれた方や、元々木彫をやっていらした方、開校記念日をわざわざこのために使ってくれ親子。みなさん、楽しい会話をしながらも、大変熱心に作業に集中してくれましたので、(集中しないと細い線などはとれちゃいます。)あっという間にお昼でした。

    みなさん真剣に作業中。細かい作業です。


 なんといっても、できた消しゴムはんこにインクを付けて、押して絵を見る瞬間の緊張と、うまくいったときの喜びがこの制作の醍醐味ですね。ちょっと味わってもらえたかな。

これからも何かできることを探して、またワークショップを開かせてもらいたいです。

 

  できた作品を持って記念撮影です。満足してもらえたでしょうか。

男女共同参画推進講演会 ― 2016/10/15 20:56

 小樽市男女共同参画推進協議会設立25周年を記念して開かれた記念講演会を拝聴させていただきました。
 
   たくさんの方が参加されていました。女性が8割くらい。

 この協議会は、女性の自立や社会参画への意識の高まりを背景に男女お互いの理解、支え合いの社会の実現をめざしているそうです。今日の講演会もその視点から,講師に社会活動家・法政大学教授の湯浅誠氏を迎え、「元気なまちの条件〜つながりの中で安心して生きる〜」と題して講演されました。

 湯浅先生は2008年末の年越し派遣村村長として当時の格差社会拡大に警鐘を鳴らし,その後、民主党政権時には内閣府参与として福祉制度、貧困問題等の政策に関わった方です。
 あの派遣村の報道は議員になる前の私にも、総中流社会と思っていたこの日本も格差社会、貧困問題がすぐ隣にきてしまったという実感を嫌でも思い知らせるできごとでした。
 その湯浅先生のお話ということで、興味津々で聴かせていただきました。東大法科卒という経歴から堅いお話かと想像していましたが、大変親しみやすい語り口で、実例を示しつつ、わかりやすいお話でした。

   湯浅先生です。木のタライのたとえ話は私たちの世代までかな。

 元気なまちの例としてあげられたのは、島根県の隠岐の島海士町(あまちょう)の話です。人口2300人の孤島の村に450人もの移住者がやってきたこのまちの標語「ないものはない」の意味は二通りある。ひとつは「無いものねだりよりあるもの探し」もうひとつが「このまちにはないものなどない」という意味だそうです。
 島の高校存続のために教育に非常に力を入れておられ、全島民が何らかの先生として関わり,結果、まちに対する自信が生まれれたのだそうです。そうした中から仕事があるからこの島に残る、来るのではなく、移住した人がここにあるものを生かし、仕事を創りだしていくようになったそうです。 

 元気なまちとは、住んでいる人が元気で自信を持ち,生活を楽しんでいるまち、みんなが役割を見いだされるまちだとのことです。振り返って小樽がそういうまちかどうか考えさせられました。先生からは最後に「小樽の正解は小樽でしか作れない。皆さんが正解を作るしかないのです。」という言葉をもらいました。
 小樽のまちは人口が毎年2000人ずつ減っているピンチのまちですが、歴史、文化、観光など他のまちよりはずっと恵まれています。それらを生かして、より多くの人が生きやすい地域、おもしろそうなまちにしていくことが大事だなと改めて思いました。

 その他にもシングルマザー、ワーキングプア、災害被災地での教訓等について貴重なお話を伺いました。
 最後に参加者から「先生このようなボランティア活動に駆り立てる動機は。」と聞かれ、「しょうがいのある兄がいたおかげ。車いすを押して歩くときに向けられた他者の視線が当時気になった。ホームレスのみなさんの心情を理解できた。また、兄のための大学生ボランティアとの関わりが自分がやるときのハードルを下げてくれてた。」とおっしゃっていました。人を動かす原動力について考えさせられました。
 湯浅先生、ありがとうございました。