男女共同参画推進講演会 ― 2016/10/15 20:56

 小樽市男女共同参画推進協議会設立25周年を記念して開かれた記念講演会を拝聴させていただきました。
 
   たくさんの方が参加されていました。女性が8割くらい。

 この協議会は、女性の自立や社会参画への意識の高まりを背景に男女お互いの理解、支え合いの社会の実現をめざしているそうです。今日の講演会もその視点から,講師に社会活動家・法政大学教授の湯浅誠氏を迎え、「元気なまちの条件〜つながりの中で安心して生きる〜」と題して講演されました。

 湯浅先生は2008年末の年越し派遣村村長として当時の格差社会拡大に警鐘を鳴らし,その後、民主党政権時には内閣府参与として福祉制度、貧困問題等の政策に関わった方です。
 あの派遣村の報道は議員になる前の私にも、総中流社会と思っていたこの日本も格差社会、貧困問題がすぐ隣にきてしまったという実感を嫌でも思い知らせるできごとでした。
 その湯浅先生のお話ということで、興味津々で聴かせていただきました。東大法科卒という経歴から堅いお話かと想像していましたが、大変親しみやすい語り口で、実例を示しつつ、わかりやすいお話でした。

   湯浅先生です。木のタライのたとえ話は私たちの世代までかな。

 元気なまちの例としてあげられたのは、島根県の隠岐の島海士町(あまちょう)の話です。人口2300人の孤島の村に450人もの移住者がやってきたこのまちの標語「ないものはない」の意味は二通りある。ひとつは「無いものねだりよりあるもの探し」もうひとつが「このまちにはないものなどない」という意味だそうです。
 島の高校存続のために教育に非常に力を入れておられ、全島民が何らかの先生として関わり,結果、まちに対する自信が生まれれたのだそうです。そうした中から仕事があるからこの島に残る、来るのではなく、移住した人がここにあるものを生かし、仕事を創りだしていくようになったそうです。 

 元気なまちとは、住んでいる人が元気で自信を持ち,生活を楽しんでいるまち、みんなが役割を見いだされるまちだとのことです。振り返って小樽がそういうまちかどうか考えさせられました。先生からは最後に「小樽の正解は小樽でしか作れない。皆さんが正解を作るしかないのです。」という言葉をもらいました。
 小樽のまちは人口が毎年2000人ずつ減っているピンチのまちですが、歴史、文化、観光など他のまちよりはずっと恵まれています。それらを生かして、より多くの人が生きやすい地域、おもしろそうなまちにしていくことが大事だなと改めて思いました。

 その他にもシングルマザー、ワーキングプア、災害被災地での教訓等について貴重なお話を伺いました。
 最後に参加者から「先生このようなボランティア活動に駆り立てる動機は。」と聞かれ、「しょうがいのある兄がいたおかげ。車いすを押して歩くときに向けられた他者の視線が当時気になった。ホームレスのみなさんの心情を理解できた。また、兄のための大学生ボランティアとの関わりが自分がやるときのハードルを下げてくれてた。」とおっしゃっていました。人を動かす原動力について考えさせられました。
 湯浅先生、ありがとうございました。


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