蕎麦打ち講習会 ― 2016/11/18 11:39

 今年も桜町中学校PTAが蕎麦打ち講習会の講師に呼んでくださいました。今年は16名ほどの参加があり、私も気合いを入れて講師を務めました。
      熱心な視線が集中し、緊張しています。

 私の蕎麦打ち講習は私が考案した簡単キットを使ってそば粉160g+小麦粉40gのいわゆる二八そばを二人前ほど作ろうというものです。蕎麦打ちは専門的道具が必要と思われがちですが、できるだけ家庭にもあるものを使って簡単失敗なしにできるように工夫してみました。 
     蕎麦を切る瞬間。そば切り包丁はその重さで切ります。

 講習会の流れは、まずは私による蕎麦打ちの解説と実演。次に簡単キットによる作り方説明。続けて参加者による蕎麦打ち。最後に私の打ったそばを試食。という感じです。
 前にも参加された方が半分ほどいらっしゃったので、最初から和気藹々とした中で始まり、作業も手慣れた方が初めての方にアドバイスしてくださったりして、大変スムーズに進み、できたみなさんの蕎麦も大変上手においしそうに見えました。

   アドバイスしてまわります。教員時代を思い出しますね。机間巡視。

 その後の試食タイムも私の打ったそばをおかわりして食べていただきました。
 仕事を離れ、純粋に自分の趣味の世界で人と接する機会は私にとっても非常に楽しい時間です。参加されたみなさんや、後始末等ご協力いただいた先生方、毎度お手伝いいただくMさま、大変ありがとうございました。


ちなみに参加したみなさんのおそばは家庭に持ち帰って家族のみなさんに食べてもらいます。感想はいかがだったでしょうか。

渡辺陽一氏戦場カメラマン講演会 ― 2016/11/18 21:46

 あの戦場カメラマンで有名な渡辺陽一氏の講演会がマリンホールで開かれました。主催は先生方の労働組合北海道教職員組合小樽市支部で、教育講演会として市内の先生方だけでなく、広く一般市民の皆様にも参加を呼び掛けて開かれました。さすがテレビで有名なだけあって多くの方が見に来られていました。
 渡辺さんのあの独特のゆっくりとした語り口とちょっと大げさな手振り身振りでのご講演は、最初笑いと若干引き気味の反応で受け止められましたが、イラクの映像や渡辺さん撮影の写真が次々と映されるうちに次第に空気が変わっていきました。
 
    TVで視る時よりももっとゆっくりオーバーアクションな渡辺氏

 最初に、渡辺さんはどうして戦場カメラマンになったのか。というお話です。現在44歳の渡辺さんが20歳の大学生の時、中央アフリカピグミー族を訪ねた際、子どもたちが銃を持たされ、撃ち合っている状況に遭遇。傷ついた子供が「助けて」とすがってきたそうです。そのとき何もできなかった渡辺さんはその後、自分にできることは何かと自問し、以前より興味のあった写真でたくさんの人に戦争について知らせるカメラマンの道を選択したのだそうです。
 第2のテーマは「戦場に生きる子供たち」。今も戦火が絶えないイラクの首都バグダットに生きる子どもたちのようすをとらえた写真が続きます。渡辺さんの写真はそんな悲惨な中でも子どもたちの笑顔が印象的です。撮る方のお人柄もあるのでしょうね。戦争という極限状況との対比が際立ちます。
 米軍により貫通力の高い劣化ウラン弾が使用され、その破片から放出される放射能により、生まれてきた赤ちゃんには先天的異常が多発しています。
 また、世界では特に女の子が自由に勉強ができない国が多いという事実と、それについて訴えようとしたマララさんが銃撃を受けた話もされていました。
 なぜ人類文化発祥の地イラクでの戦争が始まったのか。実は「宗教」の違いが原因ではなく、実態は「石油」利権の奪い合いだったということも。
  戦争と平和について映像というインパクトのある手段を添えて説明を受ける機会は少ないです。本当にいい機会でした。

 戦争について、抽象的な話でなく、現場での映像が具体的に迫ります。

 最後に、ご自分の小学校時代の先生との出会いが今の渡辺さんに大きな影響を与えているというお話がありました。小学生の時より「話し方が遅い、変わっている。」と言われていたが、自分では意味が分からなかった。しかし先生は「悪いことではない。ゆっくり丁寧に語り、書くことが大事。」と言ってくれた。それがカメラマンとしての危機管理の原点になり、また、世界中で言葉の通じない国で単語をゆっくりはっきり言うことで理解しあえる基礎となっているそうです。
 人との違いは馬鹿にされたり差別される原因にされがちです。しかし、違いは個性です。個性を生かしてこそ、認めてこそ生かされると私は考え、教員時代は子どもたちに話してきました。渡辺さんがただの面白い話方をするおじさんではないということがいじめの問題、人権の問題まで考えさせてくれました。
 「戦争を止めるのは武器ではない。1冊の教科書、1本のペン、1人の先生です。これらで子どもの環境を変えられる。」というのが最後の言葉でした。情勢を変えるのは教育の力にあるという先生方への貴重なメッセージをいただきました。
  先生方の多い講演会でしたので、最後のお話は特に印象に残るものでした。