第45回全国町並みゼミ新潟大会に参加してきました。2022/06/15 16:06

  611日、12日に開催された全国町並みゼミ新潟大会に参加してきました。久々の旅行になりますので、ワクワクしながらもコロナ感染にも注意を払いながらの23日です。
         パンフレットから 
「郷土の町並み保存と、より良い生活環境づくり」をめざ
して活動を続ける「全国町並み保存連盟。この組織の活動の大きな柱が、全国の加盟団体が持ち回りで開催する「全国町並みゼミ」です。私も日ごろ活動している「小樽・朝里のまちづくりの会」も団体として所属しています。
2022年の第45回開催のステージは新潟市。ゼミの中核となる分科会では、古町花街の町並みを生かしたまちづくりや、歴史的建造物の継承の手法、歴史を守ることでよりよい生活環境を生み出す考え方など、当地で進められてきた事例をご紹介し、さらに全国の事例を持ち寄り課題解決を模索する二日間です。

 

新潟の地名は中世から文書に現れ、近世初期には、最近公開された映画「峠」でも知られる長岡藩の外港として新潟町が整備されたそうです。信濃川河口に位置し、その土砂堆積による砂州の上に築かれた町で、北前船寄港地として栄え、「古町」とよばれる街は縦横に運河として掘割が張り巡らされた美しい街だったそうですが、昭和に入り、水質の悪化もあって全て埋められ、現在は道路となっています。

 

  旧斎藤家のお庭の様子。整備もきちんとされて美しい!

何度かの大火を経て今も残る新潟の町屋は、表が平入、奥が妻入のものが多く、現在も料理屋さんなどに活用されていたり、保存公開されている建物があります。新潟到着後、その中の旧斎藤邸や旧小澤家などを見学して回りました。その当時の贅を尽くした和風建築と趣向を凝らした回遊型のお庭など、ちょっと北海道ではお目にかかれない見事さです。また、手入れも行き届き、管理する側の愛情も感じられるほどでした。

     分科会の会場にもなった旧小澤家

  国登録有形文化財のお宅を生かしてリフォーム民泊に

 


私は何度か視察等で新潟市を訪れていますが、新潟駅近辺が中心で信濃川にかかる萬代橋を渡った古町地区を訪れたのは初めて。やはり実際に足を運んでわかること感じることが大切だなと改めて思いました。

 町歩きで行った日和山。お高い山?丘?の上の神社です。

1日目に参加した第2分科会は「住民による町並み保全制度の選択」というテーマです。

      第2分科会の様子。

登録文化財、景観重要建造物など個々の歴史的建造物の保存に関わる制度、景観計画の特別区域指定など町並みの保全に関わる制度について、制度選択の考え方や行政・大学からの支援方法などを議論しました。小樽市の歴史的建造物等を生かした将来の町並みづくりの戦略を検討する参考となるお話がたくさんありました。

 

 

全国町並みゼミ新潟大会に参加した理由のもう一つ。

 新潟大会で配布した来年のPRパンフ。笹原馨さんのイラストが冴えますね。

 来年10月にはこの全国大会を小樽で開催することになりました!小樽市での開催は3回目となりますが、最近のコロナ対応やIT導入など、運営等の勉強や来年開催に向けてのPRをしてきたのです。

よって、小樽から参加は今回異例の17名!小樽・朝里のまちづくりの会をはじめ、準備委員会、市職員、商工会議所青年部、さらに迫市長直々の参加です。前回までは私も含めて45人でしたから、他の参加団体から見ると小樽市の力の入れようがよく伝わったと思います。

  地域ブロック別会議の様子 熱弁の中さん


2日目の全体会では、その勢いを表すかのように小樽の活動の紹介を市職員の峰尾さん南部さんがセンスの良い発表にしてくれました。

報告をする南部さん、峰尾さん。フラッシュニュースという形でまとめてくれました。


続くまちづくりの活動に尽力する女性を顕彰する『峯山冨美賞』の贈呈式、そして最後に今回の新潟大会から次回の小樽大会への大会旗の伝達がありました。私たち全員がステージに上がって市長が代表で受け取りました。

 ステージの上から写真を撮りましたよ。小樽勢の勇姿です。


しっかりと来年の開催に向けて準備を進めていきたいと思います。

午後からは「にいがた美しいまちなみフォーラム2022 が開催され、小樽からも駒木定正先生(北海道職業能力開発大学校特別顧問)がパネリストで登場されましたが、次の日からの市議会日程の都合上、先生話が聴けませんでした。残念!