2016年小樽市議会第4回定例会開会 ― 2016/12/01 20:04
16−4定 決算討論論 民進党 佐々木 秩
民進党を代表して平成27年度小樽市一般会計歳入歳出決算認定について不認定の立場で討論します。
私たち民進党は昨年度決算中の森井市長が任用した市の嘱託員参与への報酬支払いについて認めることができないために不認定の判断をしました。
森井市長が自身の後援会幹部を、昨年6月から今年の3月まで、指揮命令の権限のない市長の政策アドバイザーとして、小樽市では初めて参与という新設のポストを用意して任用しました。その当初より各会派をはじめ私たち民進党も数々の指摘をしてきています。
① 任用について、その手続きがそもそも不適正であったこと。
② 参与の職務についてもその業務内容が曖昧で、建設部長をはじめ有能な現有職員で十分に足りる内容であったこと。
③ その報酬額の算出根拠が極めて不明瞭であり、最初に額ありきの高額な報酬の支払は地方公務員法に定める給与条例主義で禁止する「任命権者の恣意的な決定」にあたるので認められないこと。
④ よって、昨年3定議会において、その参与報酬を定めた条例改正案は否決。報酬を計上した補正予算案は報酬分を減額修正することで議会意思を示したにもかかわらず、その後も流用という形で報酬を支出し続けたこと。
とりわけ、④については合理的判断材料に基づき議論を行い、議会は結果として参与の報酬の支出を違法であるとして議会の予算修正権を行使し、認めませんでした。しかし、市長は議会の予算修正権は流用にまでは及ばないとして応じず、支出を続けたのです。これでは議会に与えられた権能のひとつである予算修正権は有名無実化し、議会としての行政の誤りを正す機能を果たせなくなります。私たち民進党はここに大きな危惧を抱き、市長への警鐘としてあえて本決算議案を不認定とするものです。市長におかれてはこの不認定にただ「残念」というだけでなく、改めて自らの市政運営や政治姿勢について見直すきっかけにしていただくよう求め、討論とします。
市内風景 寒くなりました。皆様風邪などひかないように
小樽市議会休会続く ― 2016/12/09 22:15
4定も休会続く
2016年小樽市議会第4回定例会は去る6日に代表質問が始まりましたが、一人目、自民党中村吉宏議員への森井市長再答弁でまたもやストップです。その後、9日まで進展のないまま過ぎてしまいました。
止まった原因とその後のここまでの経過については別紙にまとめてみましたのでご覧ください。
図解にしてみました。何とかこの1枚で終わらせたいものです。


議会側は議長・副議長、議運委員長・副委員長で対応
市長への勧告書です。
私たち市議会民進党としても市長の今回の答弁を認めることは、市民から託された議員の市政チェック機能を果たせなくなる、ひいては市長独裁、民主主義否定につながる危険な兆候と危機感を持っています。議員の議会での発言を「市長の私にとっても迷惑だ」ということは、「市長にとって都合の良い質問だけ許す」ということでしょうか。市長が議員の質問を選り好みできる議会に何の価値があるでしょうか。
議会としては、きちんとけじめを付けないとこの先の議会運営に大きな支障が出ます。どうか市民のみなさんには今の状況は見えにくいかもしれませんがご理解を頂き、もう少しお時間をいただきたいと思います。
それにしても、森井市長の行政の長としての責任を果たそうとする姿勢が見えません。議会を経るごとに、行政を司る市役所のリーダーとして職員の先頭に立ち、市民生活を第一に考えるという初心を失っていませんか。議会との対立に心奪われ、自分の提案が疑問視されたときには、冷静さを失い、自らを顧みることなく、とにかく攻撃的に排除の姿勢に終始してしまう。とみにその傾向が今議会では強くなっているのが非常に気になります。
対立が深まるばかりでは結果として市民生活が置き去りとなり、大きな迷惑をおかけすることになります。市長においては、行政の長として周りで支える職員を振り返り、独断に走らず、外部の雑音に惑わされずにどうか冷静に行政運営を進めてくださいと切に願います。
旧三井銀行小樽支店研究会 ― 2016/12/11 20:18
旧三井銀行小樽支店研究会
大雪の中、貫録あるたたずまいの旧三井銀行小樽支店
小樽市の歴史的建造物である「旧三井銀行小樽支店」を会場に様々な分野の研究者を講師に招き、約1年間をかけて、この建物だけでなく、小樽そのものを学ぶ研究会の第1回目が開かれました。
議会が空転している最中ですが、議論再開に備え、いろいろと勉強しておこうというとかっこいいですが、どちらかというと個人的趣味ですね。
土曜日からの大雪にもかかわらず多くの熱心な参加者が小樽からだけでなく市外からも集まっておられました。
残念ながら、その大雪の影響で新千歳空港の発着ができず、講師に予定されていた方が見えられないというアクシデントもありましたが、まずは株式会社ニトリの新井専務から、ニトリがなぜ小樽になぜ芸術村を作ったのか。それは小樽の歴史や代表的建築物を保存管理し、そこにニトリが所有する時代的にあった芸術作品を展示するため。さらにそのことを内外に発信し、多くの観光客を招きたい。また、子どもたちの情操や育みに貢献したい、等々だそうです。大変すばらしい志をもってこの小樽にこられたのですね。どうか末永く小樽への文化貢献を続けていただくようにお願いするものです。
また、この研究会開催の理由は、当時の最新の建築技術や建材を創建当時の良好な状態を保っているこの建物を中心に学びながら、小樽の文化的価値を高める一助になればとのこと、また、同支店の国の重要文化財指定を目指しているそうです。同研究会発起人で小樽市総合博物館の石川直章館長は、「重要文化財指定には、市民の皆さんの後押しが必要。ご協力をお願いします」と、参加者に向けて話しておられました。
駒木先生の講義。大學校で毎日学びたい!
続いての職能大学校の駒木先生の講義「旧三井銀行小樽支店の建築概説」は大変わかりやすく、また、私たちの興味をくすぐるようなクイズ形式の部分もあり、その後の建物内見学も興味をもってまわることができました。
お話で印象深かったのは、小樽を代表する建築物、この旧三井銀行小樽支店、旧日本郵船小樽支店、日本銀行旧小樽支店のそれぞれの設計者が共にコンドル先生という一人の指導者が育てたという事実です。当時の日本最先端・最精鋭の技術の粋がこの小樽に集っていたんですね。
石川小樽総合博物館館長の説明。造詣の深さが伝わります。
また、この工事に関わる一連の図面、写真、書類が完全な形で残されていて、これも極めて希少、貴重で、日本近代建築の発達過程を示す文化財的価値が高いのだそうです。
地下貸金庫。どんな人たちが利用したのでしょうか。
その後の見学会では、建物内を駒木先生や石川館長に説明を受けながらまわりました。私は何度かこれまでに見せていただいていたのですが、来るたびに新しい説明と発見でわくわくしながらあっという間に時間が過ぎました。
今後もあと9回開催されるそうなので、できるだけ参加させてもらおうと思います。みなさんもご一緒にどうですか。
議会再開に向けて ― 2016/12/14 13:09
本日14日、これを議会の正式見解として市長と議長の間で何らかの議会再開に向けての会談を行う方向性が話し合われているところです。
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