With コロナ・小樽北前船観光推進シンポジウム開催 ― 2021/01/31 14:39
With コロナ・小樽北前船観光推進シンポジウム開催
続くコロナ禍の中、皆様大変な生活を強いられている事でしょう。とにかくここ一番耐えて明るい春を迎えたいと思います。市も限られた中で市民生活を守るために最善の施策を講じていますので、ご協力お願いいたします。
そうした中で、このコロナ禍のもとでも、もしくはしのいだ後、小樽市の歴史文化を生かした観光復活のために何ができるのかを模索するために様々な取り組みを進めている人たちがいます。
その一つ小樽市北前船日本遺産を活用したwithコロナ期対応型イベント開催実行委員会は、観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業の助成を受けて、これまで残念ながら昨年12月19日に企画されていた冬花火は中止になりましたがバスツアー、カードラリーをやってきています。
1月30日(土)はその報告と、日本遺産を活用した観光振興についての講演会をお聞きしました。
会場となった小樽経済センター7階ホールは参加者人数も30人前後に絞り、万全のコロナ対策のもと、14時~16時過ぎまで行われました。
実行委員長西條文雪氏の開会挨拶に続き、迫俊哉小樽市長が挨拶。その中で市長は改めて小樽市も含まれる北前船と炭鉄港という日本遺産活用の意義についてやその中で今も残る石造倉庫群を観光資源として回遊性を活かして活用していくこと、小学校においても「小樽の歴史」という副読本を使ってこれらのことを教えているお話をされていました。
挨拶される迫市長。 左の撮影スタッフは私と同じ立憲・市民連合の面野市議。様々な活動で活躍しています。
第1部基調講演は講師として下村彰男國學院大学教授を迎え、東京からZOOM でオンライン開催となりました。教授は日本遺産審査委員会委員長を務めておられます。
演題は「日本遺産を活用した観光振興について」
ZOOMで下村先生のお話を伺います。お顔だけでなくプレゼン画像も見ながらなので違和感はありません。
私なりに印象に残ったポイントを上げさせてもらいますと
・日本遺産について
審査委員長として審査のポイントを上げておられました。
文化財の取り扱い
歴史上の史実と人の営み
(ストーリーの)演出・デザイン
まちづくりへの展開 (下村先生の専門)
観光面での活用と政策展開
事業としての発展性
外国人による評価や志向
小樽市が単独で認定を目指した「心臓とよばれたまち小樽〜〜」もこの基準で審査され残念な結果となりましたが、まだチャンスはありそうなので今日の話を活かせればと思ってお聞きしていました。
・地域の文化資源(文化的独自性)の再認識が地域コミュニティの拠り所、帰属意識の回復につながる。
これは今、私も入って進めている地元の歴史遺産調査研究の価値について改めてお墨付きをいただいたように感じました。
質疑応答では市民のシビックプライド醸成と観光活用の関係について質問があり先生からは「解はない」とのこと。ただ魅力をつたえる観光ガイドの存在が大事だがガイドは魅力を知る住民が担うことからも小樽なりの解を期待したいとの事でした。
ZOOMで東京と質疑応答。こんなことができるのですね。
第2部 事業報告「小樽での歴史文化観光の可能性」「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業については
本実行委員会事業推進ディレクターを務めれている小樽商大の高野宏康先生の司会で進められ、この事業の報告がされました。
① 小樽市観光振興室日本遺産等担当主幹田中洋之氏から
② 小樽雪花火プロジェクト実行委員会高橋龍氏、神門隆晶氏から
高橋龍氏の報告。高橋氏も私たちの会派の市議です。
最後に 動画上映 これは北前船の小樽における魅力を旅行者に伝えるため、分かり易い解説で楽しめる動画2本を、1月25日(月)からYouTubeで公開しているものです。皆さんもぜひご覧ください。
① 『日本遺産「北前船」のまち小樽』 上映(6'59")
②『日本遺産「北前船」のまち小樽 小樽の倉庫と北前船主』上映(8’45”)
こうした市民、経済界、行政も交えた取り組みによりコロナ禍を克服していく復興の芽を今から用意していくしぶとさ、強さが感じられるシンポジウムでした。
最近のコメント