手宮西小学校閉校式2016/02/13 20:20

 小樽市立手宮西小学校が106年の歴史に幕を下ろすことになり、閉校式が行われました。来賓のひとりとして招かれ、式に出席してきました。
 これまでの長い歴史の中で数多くの卒業生が巣立っていきました。出席者の中にも多くの卒業生がいらっしゃいました。閉校はその皆さんにとっても地域の皆さんにも在校生にも悲しいことでしょう。閉校決定に関わったひとりとし手、その責任を感じながら出席をしていました。地域のこれからの子どもたちにより良い教育環境を提供するための決断ですから、きちんとそのためのはたらきかけをしていく責任も果たしていこうと思います。
 この小学校の校舎は今後、改修を経て新設の北陵中学校として再出発をすることになります。地域の皆さんとの結びつきも今と変わらず続けていけると思いますので、よろしくお願いしたいところです。 

             一人ずつ立って自分の経験や想いを発表していく子どもたち

              全校合唱。毎日学校へ通う坂道のことを歌にしています。

 子どもたちみんなの、これまでの思い出の発表は、子どもたちと教職員による学校教育活動の積み重ねがしっかりと続けられてきたことを表現していて、単なるセレモニーには感じられない迫力があり、感動しました。
 子どもたちの今後においては、新しい学校での友人関係や、通学路が遠くなったり、少なからず影響を与えることになります。デメリットが最小限になるようにサポートしていきます。
 また、逆に閉校という悲しい経験も、何とか今後の人生にとって何らかのプラスに変えてほしい、そう願わずにはいれません。


お小夜・清吉像の最期2016/02/13 21:23

 今日の気温は最高+6℃。雪像には辛い気温になりました。形を維持できず、ちょっと二人にはこのまま姿をさらさせているのはかわいそうですし、何よりも危険な状態になりましたので、決断して壊すことにしました。完成してからおよそ1週間、多くの方に観てもらい、お褒めの言葉をいただきました。また、朝里に伝わる言い伝えを多くの人に知ってもらえたのは意義のあることだと思いました。

                    雪の塊に戻りました。今年もご苦労様。

 札幌の雪まつりもそうですが、ある種の滅びの美しさもあるのでしょうね。ごく短い限られた期間だけ、そこに生まれるはかない美しさみたいなもの。私たちの雪像はそこまで達している訳ではないですが。
 これからも大変ですが、作り続けていきたいと思います。


小樽市16年度予算案発表2016/02/17 10:29

小樽市新年度予算発表

 15,16日に小樽市の2016年度予算の説明が市議会各会派にありました。それによると一般会計は566億3900万円昨年度予算に比べると1.8%増加しています。

 私のとらえでは、道内主要都市の中で、一番財政の硬直化が進んでいる(お金の使い道がすでに決まってしまっている率が高く、新たな事業や自由に政策を組み立てるお金の余地が少ない状態にあるということです。)中で、森井市長は本当はやりたかったこと、公約に掲げたことを押さえざるを得なかった、現実路線を妥当に選ばれたというふうに見ています。

 この予算のキーワードになっているのが昨年10月に策定された小樽市の人口減少対策である「小樽市総合戦略」で示された「市民幸福度」ということばです。今予算はその「市民幸福度を高める」事に力点を置く事をポイントにしているそうです。市民がこのまちに住んで良かった、幸せだ、と思える要素を増やす、質を高めていく、ということですね。今回の予算をその観点で見ていくと小学生の医療費軽減や銭函駅のバリヤフリー化などの施策はそれに沿ったものということになります。

 しかし、小樽に住む人がこのまちに住んで「幸せ」と実感している度合いを数値化して表すという新しい考えで全国でも取りいれる自治体が増えてきていますが、まだ発展途上です。

 そもそも「幸福」は人によって感じ方が違うので、それを数値に置き換えて行く作業の難しさや、その数値が本当に市民の幸せの実感と一致するのか,ということなどがこれからの課題とされています。

 それでも小樽市はこの「市民幸福度」というものを使ってこれからの小樽を創造していこうというのですから、そのチャレンジは応援したくなります。しかし一歩間違えるとただの流行りに乗っかっただけになってしまいかねません。個々は腰を据えて取り組んでもらうために私たち議員もきちんと長期的視点で見ていこうと思っています。

 

 議会の反対を押し切る形で、除雪アドバイザーとして市長が起用してきた「参与」については、3月末で退任という判断がされました。これは、きわめて妥当な判断だと思います。私たち市議会民主党は森井選挙の後援会幹部であった人を参与という職に就けることは選挙の論功行賞にすぎないこと、副市長さえいれば参与は必要ないことを何度も主張してきました。ようやく今回市長が認めたことになりますし、神林新副市長の調整役としての役割が早速果たされた事を評価するところです。

 ただ、市長は「参与のようなしくみは重要だ。」としてまた、新たなポスト設置を検討すると述べていました。それに対して会派説明時に私たちは「同じ轍を踏むことの無いように。どうしても必要であれば第三者的な学識経験者を含むチームなども検討を。」と求めました。



再生可能エネルギーの活用を学ぶ2016/02/21 20:35

 紀伊国屋書店札幌本店1階インナーガーデンで開かれた、第87回サイエンスカフェ札幌に行ってきました。「未来は自分で変えられる」と題し、ニセコ町の再生可能エネルギーを活用したまちづくりについて、ニセコ町職員の大野百恵さんが、ドイツのエネルギー事情について北大の先生酒井恭輔さんが、お話してくれました。
     ニセコ町大野さん 先進的なのは観光だけじゃなかった。
 
ニセコ町は皆さんご存知のように、近年外国人観光客が増加し、一躍話題のまちになっていますが、本来農業のまち。その基盤は豊かな自然環境にあるとして、その自然環境を失わないために様々な取り組みを始めています。北海道産業遺産にも登録されている3か所の水力発電所で発電した電力を地域で販売する仕組みづくりや温泉で有名なこの地域は他地域よりも地中の温度が高いことに着目し、地中熱ヒートポンプによる冷暖房設備を農業ハウスや公共の建物に導入したりしているそうです。
 
  北大の酒井さん ドイツは合理的に無駄を省いて効率化しているそう

一方、ドイツでは脱原発宣言をして、国家単位で再生可能エネルギーによる自立に取り組み、 北方では風力発電を、南方では家畜のメタンガス発電などを住民が自分たちでお金を出して設置し、売電分を地元に還元する仕組みを作ってるそうです。それによって酪農の経営も安定するメリットもあるとのこと。
 両方のお話で印象的だったのは、家庭でのエネルギー使用は70%が発熱であることから、各家の冬期間の断熱性能はとても大事なことや、エネルギーの地産地消は市民レベルの活動が基本になるということでした。
 まずは市民が動くのが基本になっているので、再生可能エネルギーについての理解を得る活動から始まる、という提案は私たちの街でも進めていかなければ、という思いました。
 小樽でも観光が基本産業といいつつ、3.11後の観光客が運河から消えたあの光景を教訓に、泊原発が再稼働し、大事故でなくても、ごく微量の放射能漏れ事故でも、風評被害で観光客は激減する大打撃をこうむることを念頭に様々なエネルギー政策を進めていくべきと改めて考えました。


小樽市コミュニティリーダー養成研修会2016/02/25 21:05

 町内会活動の課題についての提言を目的に「小樽市コミュニティリーダー養成研修会」が連合町内会、各町内会役員を対象に開かれました。私も町会役員として参加してきました。
     多くの町会関係者が熱心に参加しておられました。
 『地域の絆と支え合い 住民主体のまちづくり」と題し、札幌国際大飯田俊郎教授がお話ししてくれました。
 全国的に、人口減少にともない、少子高齢化から高齢者人口も減少、頭打ちとなり、さらに全年齢の人口が縮減していく予測がされていて、小樽はすでにその第2段階である高齢者人口も頭打ちの現状にあります。その中で高齢者の一人暮らしが増え、人口は減るのに世帯数は増えるという現象が起きています。
 町内会活動の課題はそうした中での活動を支える町民参加のしくみをどう作っていくかという事です。

 お話の中で、飯田先生が実際に参加している小学校PTAのお父さんたちが作る「おやじの会」が地域や町内会活動の担い手として関わる手法や、少年防災クラブの関わりや、女子高校生が役員に参加してイベントを企画実施した例などが紹介されました。
 また小樽がらみでは、市の人口構成は高齢者女性の比率が全道で最も高いことから、そこをターゲットにしたイベントを仕掛ければどうか。除雪ボランティアを継続可能なしくみにするため、オプション分を有料化していく事などのご提案がありました。
    先生のアイデア豊富な提案を興味深く聞かせてもらいました。
 
若い世代や子どものイベント参加を足がかりにして、巻き込んでいく事、そしてそのイベント開催を子どもたちに任せてみる事など、やれることがあるなと、とても参考になるお話でした。