市立小樽美術館「木版の夢」2016/04/23 15:25

  市立小樽美術館が企画した今年度初めての企画展「木版の夢—小樽に版画の種をまく」が開催され、そのオープニングに出席してきました。

         テープカットの様子。


 この展覧会では、昭和の初めに小樽で出会った5人の版画家の足跡をそれぞれの代表作によって表されています。

 巨匠棟方志功、斉藤清。中学校の美術教師として後進の指導や今回の版画家たちを結びつけた功績者、成田玉泉。その教え子である河野薫、北海道版画界のパイオニア金子誠治。

 特に金子誠治氏については、小樽では、運河や小樽公園からの景色など、シンボルとなるような作品群が今でも本当に市民から愛されています。金子さんの小樽風景絵はがきセットは現在も販売されていますね。

 オープニングには金子さんの奥さんや息子さんたちを始め、縁のみなさんが出席されていました。ちょっとこの展覧会とははずれますが、作品をお借りした夕張美術館館長さんのお話が印象に残りました。財政難で館の修復が出来ずに屋根が破損してしまったが作品は無事だったとのこと。こうして作品を他館に貸し出したり、市内の他の施設で飾るなど、工夫しているそうです。非常に身につまされるおはなしでした。

  開館です。中は写せないので、入り口の様子だけ


 展覧会そのものも印象に残るものでした。有名な棟方志功の作品や洗練された河野氏の作品。中学校の美術教師だった人が多く、親近感がわきました。

 おすすめです。みなさんもどうぞ観に行ってください。



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