小樽市内に「子ども食堂」を作ろう2017/01/21 20:21

「子ども食堂」を小樽でも

 21日、小樽市生活サポートセンター「たるさぽ」・小樽ソーシャルワーカー連絡協議会「そある」が主催、小樽わくわく共育ネットワークが共催し、「ふくし100人会議inおたる」が開かれました。今まで3回開かれていて今回は特別編で「子ども食堂」小樽開設がテーマということで、私も参加させてもらいました。

  70人以上の参加者。熱心な話し合いが持たれました。


 私も議会で指摘していますが、「子どもの貧困」問題がクローズアップされています。現在、日本では6人に一人が貧困状況にあるといわれています。しかし、なかなか表には見えづらく、また、個人や家庭の責任にされがちなのですが、小樽市においても着実に子どもだけでなく、高齢者も含めて経済的に厳しい状況におかれている人は減ることはない、むしろ増加しているのが現状ではないかと憂慮しています。

 そんな中で注目されているのが「子ども食堂」です。「子どもたちが安心してこられる無料又は定額の食堂」というのがおおよその定義だそうです。その子ども食堂をこの小樽でも作ろう、という呼びかけや、実際の活動はどのようにされているのか、その課題や展望について学ぼう、意見交換しようという集まりでした。

 話題提供として札幌市ですでに開設されている子ども食堂のスタッフとして活動されている片山寛信さんと小樽商大の学生、白戸敬登さんが以下のようなお話をしてくれました

  すでに札幌市では30カ所近くの子ども食堂が開かれていること。

  片山さんが関わっている子ども食堂では週に一度の開催。場所はレストランをお借りしたり、町会の会館を借りていること。

  参加者は子どもに限らず保護者、大人もいること。多いときで子ども11人保護者が4人ぐらい。

  スタッフは料理班と子供のお世話班に分かれて対応している。個人に負担がかからないように分担している。人的にも経済的にも継続するのが難しい。

  提供する料理は集まった食材等を工夫して決めること。食材の供給には企業や個人からの支援を食堂をつなぐ仲介者役であるフードバンクが重要な役割を果たすこと

  片山さんは児童養護施設職員の方。


  子ども食堂の機能は

  食を通した支援機能 

  子どもが安心していられる居場所機能 

③参加する子どもや他車との交流機能 などがあるとのこと。

  商大生が中心になって2月より毎週火曜日に開設することを発表。

  子ども食堂の分類として4種類あるが、ターゲットを非限定、交流を主にした型が主流になっているが、貧困世帯にターゲット絞った方法は難しいこと。

  課題として資金をどう集めるか。本当に必要とする子どもたちにできることは何かなど。


 これらのお話で具体的なイメージを把握できました。また、実際に商大生のみなさんの行動力はすばらしい!とお感じいりました。



続いて、「小樽市内に子ども食堂を作ろう」というテーマで参加者が5,6人ごとに分かれて気楽に語り合うワールドカフェスタイルでの話し合いがもたれ、最後に各テーブルから報告がありました。


私のテーブルには「小樽わくわく教育ネットワーク」の方や「おたる相談支援センター」の社会福祉士さんたちとごいっしょになりました。

  子ども食堂=貧困というイメージがあるので名称としては使えない。

  開設場所として例えばお寺、閉校した学校、コミセン、空き店舗、商店街、市場など

  子どもが夜、安心して居られる場所が必要。

  徒歩圏内にあること。不登校の子もいける選択肢があれば

  維持費をどう確保するか。光熱費等、市の支援は

  人口減少、若者の働く場減少など地域課題を反映している。

などなどのご意見がでました。

出た意見をテーブル上の模造紙にどんどんメモ。


わたし的に印象的なのはまわりの参加者になぜか私の地元、朝里・新光の方が多く、具体的な話がたくさん出たことです。「朝里にまちづくりセンターを創る会」のメンバーとしてはセンターをこのような地域の子どもたちの居場所としての機能を持たせようと提案をかねてよりしていましたので、心強く思いました。

カフェ参加の様子です。途中で他のテーブルと入れ替えがありました。


今後、子どもたちの学習支援(学力向上策としてよりは全ての子どもたちが学習面で同じスタートラインに立てるという意味での支援)も含めて、私としてできることに関わっていこうと思います。