朝里神社例大祭 ― 2017/09/03 21:14





小樽市民会議100 第4回 ― 2017/09/23 21:44
以前、第2回にも見せていただいた「小樽市民会議100」第4回の様子を報告します。総合計画とは、まちづくりの目標や、その実現に向けた基本的な方向を示す市政の指針となるもので、現在の6次計画が来年度で終了するため、次の小樽市のこれから10年の方向を決める7次計画を策定することになります。
小樽市民会議100はその新しい総合計画へ市民の皆さんの意見を反映させることを目的とし、参加者が市政について理解を深めながら、まちづくりについて自由に意見を出し合える「実りある場」となることを目指して開催されています。
第3回でまとめられた意見集約、付せんを使って発言を張っていくワークショップの手法ですね。clickしてどんな意見があるか見てください。
全5回シリーズの4回目ということで、ずいぶんとワークショップでの内容が絞られ、密度が上がっている印象です。それと共に参加者も50人を切り絞られてきています。
進行・アドバイザー役の北大大学院瀬戸口教授から100の意味について、100人という参加者数の意味合いより、100歳、100年の方がふさわしい。なぜなら単純に参加者数が多けりゃいいということではなく、歴史のあるまち小樽のこれまでの100年、これからの100年、高齢者に優しく100歳まで住み続けられるまちづくりをめざす、そんな意思を表す100こそふさわしいと伺いました。その意味であれば、ワークショップの議論は進んでいるようですので、市の企画政策室の意図は報われていることになりますか。
「子育て支援」には女性や大学生のみなさんが集まっていました。進行も上手で明るく活発な話が進んでいました。
環境保全グループ海や海岸などの自然を生かしたまちづくりがテーマ。銭函から張碓の海岸線の美しさと観光について
今回は前の3回の中で、生涯学習、子育て支援、産業振興、市民福祉、生活基盤、環境保全に分かれて話し合ってきた多くのテーマの中から1,2点に絞って深堀の議論をしていこう、実際にそれらのテーマを形にして動かしていくにはどうしていけばいいかをグループで練っていきます。
具体的には、なぜ(目的)・何を(実施項目)・だれが(実施する人はだれか)・どうやってやるか(実施方法)・いつ(実施時期)・どこで(実施場所)
市の企画政策室のメンバーが各テーブルで進行を進め、本当に熱心な話し合いが行われていました。時間が足りず、延長したほどでした。瀬戸口先生もお世辞でなく、この熱気は他市にないほどだそうです。
今日のまとめです。きちんと考えられています。これをどう小樽市の施策に反映させていくか、市の手腕が問われます。
その後、各グループの発表の様子。思い入れの大きさから時間オーバーの連続で暑い説明が続きました。代表として学生さん、子育て中のお母さんも発表され、幅広いおはなしがあったと感じました。
最後に瀬戸口先生による議論の整理と次回への方向性が示されました。印象的なお話として、誰がやっていくのか、というところで「行政(国や市)がやるべき」という案が多かったが、「そんなに行政には期待できない。まずは自分でできるところから、できるところでやっていくべき。」とのご提言があり、それに応えて、ママカフェを考えている女性から「駅前でまずやってみたい。」との決意が示され、喝さいを浴びていました。
ここでの話し合いがまちづくりのスタートになってくれればと頼もしく感じました。
森井市長の失敗 市民生活、市政に深刻な影響 ― 2017/09/30 21:54
森井市長の失敗
小樽市議会第3回定例会で答弁のまちがい続く。市政に深刻な影響
小樽市議会第3回定例会は9月5日に開会し、予定では9月26日に閉会の予定でしたが、29日段階でも終わっていません。現状は今後順調にいっても10月11日以降の閉会ということになります。衆議院議員選挙公示が10日の予定ですから、完全にかかってしまいます。
なぜ、このようなことになってしまったのでしょうか。「小樽市議会の空転はいまや毎回恒例で今回だけが特別でないでしょ。相変わらず、議会が市長をいじめたり、どっちもどっちなんじゃないの。」と思われている市民の方がいらっしゃるのは承知しています。
しかし、今回の空転は今までとは様相が違います。(実は今までも実態は違うのですが)
議会における議員の質問に対する市長の答弁に明らかなまちがい、事実と違う、正確さを欠く、とり方によってはウソ、等々があり、それを議員から指摘されることで市長側がその内容の確認、訂正と謝罪をする、そのたびに議会が止まり、1日が過ぎる。ということが幾度も繰り返されているのです。
今議会での主な論点は、高島漁港区で観光船事業者に市が与えた許可を市コンプライアンス委員会が条例違反としたことと、森井市長の北海道中央バス株式会社牧野社長への対応のまずさから市内公共交通の維持がピンチ(特に市の高齢者向けバス優待乗車証「ふれあいパス」事業)になっている事です。ふれあいパス存続の問題は高齢者の皆さんの生活の影響が大きいです。そこで、今回は北海道新聞小樽版の見出しなどを使わせてもらい、私なりに経過をまとめてみます。ご覧ください。少し長くなりますがご覧ください。
(9月14日付北海道新聞小樽版の見出しより 以下同様)
「合致する判例なし」観光船問題答弁市長、不適切認める
13日一般質問で市が建設を許可した理由を聞かれ「判例なども参考にして許可した。」と答えたが、結果としてそのような判例は見つけられなかった。結果、答弁訂正、陳謝 その間14日にかけて中断。
再開後、再び中断。自民横田議員一般質問「前回議会で佐々木議員の「牧野社長とのトップ会談において社長からふれあいパスについての言及はなかったのか」との質問に「なかった」と答えている。本当になかったか。」との追及に「話はあった。」と私への答弁と矛盾する答えをしたために、私が「言い逃れを許すな」と怒りの「議事の進行」をかける。
結果、整合性をとるために市長が休憩を求め、またも中断。
(9月16日付)「市議会終日空転」
15日は森井市長の答弁調整のため1日空転
(9月20日付)「終日空転2日目」
19日も森井市長の答弁調整のため1日空転
(9月21日付)「市議会終日空転3日目」
20日市長から答弁の文案が来たが自・公はそれに納得せず。空転は21日も続く。
(9月23日付)「小樽市議会が一般質問再開 15日から空転 会期8日間延長」
実質、前回議会で私への答弁で「言及はなかった」を「あった」に訂正することとし、「大変申し訳なく思う」と再び陳謝することになりました。
この件は、私から「牧野社長から言及はなかったのか」と聞かれたので市長は「言及というのは単に「その話の触れる」という意味ではなく、「ある事柄まで達する、詳細・具体に及ぶというとらえ方をしていた。だから「なかった」と答えた。触れるという意味でとらえれば牧野社長から言及は「あった」」と答えています。もちろん「言及」の一般的意味は「話に触れる」です。まして、牧野社長は「ふれあいパスはトップ会談の重要な案件として市長に語った」と述べています。(なかったとした森井市長は「信用できない」として抗議を文書でしています。)
こんな、市長が言葉の意味のとらえ方まで持ち出して言い逃れをしよう、文字通り詭弁を弄したことで議会が4日間も空費されました。
(9月26日付)「誤って業者指名停止 9日後に処分取り消し」
「役所内部の連携ミス 建設部の不手際申し訳ない。」
(9月27日付)「バス負担増 市に「責任」 優待事業で市長答弁」
予算特別委員会での私の質問「ふれあいパス事業で本来、事務レベルでは今年度は中央バス側の負担割合軽減ということで話が進んでいたものが、結果として市が下半期から全額負担となり、市の支出増、ひいては市民の負担を増やしたのは市長の中央バスへの対応のまずさが原因である。認めるか。」に対して市長から「市政運営での政策なので責任は私にある。」と答弁。とにかく責任は認めているものの、結果の責任は認めるが、自分のミスや対応・折衝の未熟さを認めているようには聞こえませんね。いつもこんな調子です。
中央バスの小樽市への地域貢献は市民が実感しています。森井市長はなぜケンカしなければならないのでしょう?
(9月28日付)「ふれあいパス協定毎年の締結知らず 森
井市長が答弁」
市長「中央バスと市が毎年協定*を結んでいるとは今年5月まで知らなかった。」
*市と中央バスはふれあいパス利用者の運賃割引分100円の内、市が70円、中央バスが30円を負担するという契約のこと。中央バスは市内路線が近年赤字となっているので、30円を減らすか無くしてほしいと申し入れしていた。
(9月29日付)「決済の失念市長が陳謝」
前日、毎年の協定締結を知らなかったと答弁したが、実は昨年度協定を結んだときに決済の印を市長が押していた事が判明。「知らなかった」という答弁を撤回。市長のあまりの行政に対する不勉強、杜撰さに議会だけでなく、出席幹部職員も唖然。
その後、今年4月から企業との契約にあたる協定が結ばれていない中で予算が執行されていたのは違法だとの追及に答弁がかみ合わず、またも市側が答弁整理のため中断。
(9月30日付)「市答弁調整に時間予特再開できず 「ふれあいパス」巡り空転」
29日一杯、市側が顧問弁護士に確認をとる等の間、待たされるが、結局再開できなかった。
(9月30日付全道版)「小樽市長給料減額へ 10%1ヶ月 発着施設問題で」
高島漁港におけるコンプラ委の結果を受けて、市長がその責任をとるため、自らの11月分給料を10%(約83,000円)減額する条例案を議会に提案してきました。副市長も同月分の給料月額の10%を自主的に辞退するそうです。
この提案の中で市長が示している責任の内容とそのとり方についてや再発防止策や是正措置には疑問が数々見られます。「過去からの謝った条例解釈を是正することなく、これを追認した市長の責任」とは「本当に悪いのは私じゃない。過去にこれを認めてきた市長たちだ」と子供じみた責任転嫁をしていますし、果たしてこの責任のとり方が妥当なのかもきちんと議論しなければなりません。
以上、新聞見出しを中心に経緯をまとめてみました。今後も議会が動く度に市長の失敗が次々に明らかになるでしょう。
市長自身や後援会関係者へは甘く、自分を支持しない人や団体は大人げなく排除する体質がボディーブローのように効いてきています。「市長が誰であれ、健全な行政実務を進める」というプライドを持って必死に支えてきた市職員の努力も容赦のない部下への責任転嫁によって、ここにきて限界に来ていることは日頃接する職員の様子からも明らかです。
どうか市民のみなさんには今後の小樽市議会の動向を注視していただき、客観的なご判断をお願いしたいと思います。
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