議会報告 ②一般質問 ― 2020/03/15 09:39
2020年第1回定例会 私の一般質問に対する答弁です。
長くなって申し訳ありませんが、読んで頂けるとうれしいです。
質問は
1 公共施設再編計画(案)について
2 地域型日本遺産申請について
についてです。
質問 1 公共施設再編計画(案)について
今回の計画案を私なりにまとめました。これを見たうえで以下の質問を読んでもらえると分かりやすいかな。
① 公共施設再編素案に対して、「縮小、削減ばかりで『夢や希望』が見えない。この計画で再編の効果、市民生活の向上などを語り、市民にとって魅力、プラスαがあるものなのだということをアピールしてほしい。」と要望したが、再編計画案ではそれらの点は活かされたのか。
答弁 計画案の第2章において、「本計画は施設総量の削減を目指すものですが、単純に公共施設の廃止を進めるものではない」ことを記載し、施設利用者の皆さんにとっても「施設の統合により、より良質なサービスが効率的に受けられる」ことや、「施設が複合化されることで、多世代交流が可能になる」といった「魅力の創造」も目指し、ハード面ばかりでなくソフト面の充実も図っていくことをお示しいたしました。
また、第4章において、機能ごとに「施設再編に期待される効果等」もお示しし、市民の皆さんにとってのプラス面も御理解いただくよう、工夫を行いながら計画案の策定を行ったところであります。
② 長岡市役所の新庁舎を視察したが、総合案内窓口でワンストップサービスが行われていた。再編計画では、教育委員会が商業高校跡に移転するが、(本庁舎から)さらに遠距離となり、市民が様々な手続きや相談等のために行き来しなければならない。本庁窓口で全ての手続や相談ができるワンストップ化も視野に入れて、再編計画を策定してほしいと考えるがどうか。
答弁市民の皆さんが全ての手続や相談ができるワンストップ窓口を市本庁舎に設置することは、更なる市民サービスの向上にもつながりますので、将来的に本庁舎建て替えの実施段階では、ワンストップ化は導入しなければならない機能と考えております。
③ 国は全国の自治体に今後40年の公共施設の改修日程を盛り込む長寿命化計画を2020年度中に定めるよう要請している。よって、本市でもこの再編計画を基に長寿命化計画を作ることになるが、当面維持する施設の整備時期や改修時期を載せないことに問題はないのか。
答弁 再編計画において、在り方や整備方針が定められていない施設は、これまでどおり現施設を継続使用していくことになることから、長寿命化計画には必要な維持補修等を行っていく内容が記載されることになりますので、国が要請している内容と が生じないものと考えております。
④ 当面維持する施設の整備方針の結論を示す期限を明示すべきではないか。また、現段階でその判断時期について示せることがあれば示せ。
答弁 建設費が多額になることや、建設場所の確保などの課題があることから、計画案の中では整備方針が定まるまで、当面維持としたところであります。
現段階でその判断時期についてお示しできる施設はありませんが、いずれも老朽化が進んでいる建物のため、できるだけ早い時期に、整備方針を定めるよう努めてまいりたいと考えております。
更新の方針は示されたもの当面維持していく事になった市民会館です。耐震性に心配があります。一刻も早く整備方針を。
⑤ この再編計画にはどの施設を優先して整備・改修をすすめるかについて言及しているのは、再編方針にある「③安全性の確保」において「耐震基準を満たしていない施設は、優先的に再編を進める」とあるだけだが、施設の整備や改修を行うに当たり本計画に優先度はあるのか。
答弁 再編計画は、将来に向けて整備・維持していくべき施設の方向性を定めることを目的にした計画でありますので、この計画案では優先度をお示ししておりません。
来年度策定予定の長寿命化計画において、事業順序をお示ししていきたい。
⑦ 再編計画において、優先度をつけるとすれば、市長公約にもあるF子育て支援」関連施設、機能を優先すべきである。「在り方や整備方針が定まるまで現施設を当面維持」とされている手宮保育所と最上保育所は、施設設備が非常に劣悪な状況にあり、優先度は最上位にあると考えるが、現段階における市長の見解を聞きたい。
答弁 両保育所の老朽化は著しく、子どもの居場所としての環境や安全面から、整備実施の優先度は高いものと認識をしております。
このため、今後の保育需要のほか、民間を含めた保育施設の配置や利用定員の動向を見据えながら、早期に、両保育所の在り方や整備方針について定められるよう努めてまいりたいと考えております。
質問 2 地域型日本遺産申請について
① 今回申請したタイトルとストーリーの概略やこのストーリーを選択した理由、その意図について説明せよ。
答弁 明治以降、北日本随一の商都となった小樽を、小林多喜二が随筆の中で、北海道の『心臓』と例えた表現をタイトルに用い、昭和後期にいったん弱まった鼓動を「民の力」で蘇らせたこと、そして今後も「歴史を活かすまち・小樽」として新たな鼓動を生み出していくことを内容といたしました。
また、このストーリーは、商都として栄えた面影が今なお現存する銀行街など、他に類を見ない近代建築群とまちなみを、本市の重要な財産と位置付け、今後もまちづくりに活用していくことで、地域の活性化を図っていくことを意図したものであります。

今回の申請で構成文化財となった小樽中央市場内で開かれた講演会
② ストーリー作成時、特に留意した点、特にアピールしたい点について説明せよ。
答弁 ストーリー作成に当たっては、単に文化財や歴史的経緯の説明にとどまることなく、起承転結を明確にし、目新しさのある「物語」となるよう意識したものであります。
また、この度の申請を通じ、他に類を見ない特徴的な近代建築群とまちなみを「民の力」で積極的に保存・活用することで、「歴史を活かすまち・小
樽」をアピールするものであります。
③ 既に認定されている「北前船寄港地・船主集落」、「炭鉄港」との連携について解説せよ。
答弁 これまで北前船交流拡大機構の北前船寄港地フォーラムや、炭鉄港推進協議会の認定記念フォーラムの開催、加賀市との子どもの交流事業などにより、人的ネットワークの拡大や情報交換を行ってまいりました。
今後、それらシリアル型で得られたネットワークを活用し、新潟市等での観光物産展開催、ストーリーや構成文化財による教育旅行誘致などを予定しており、それらの取組を通して、本市の歴史的価値を高め、魅力発信につなげてまいりたい。
昨年北前船についての全国シンポジウムが 小樽で開かれました。
④ 認定された場合、様々な好影響が予想されるが、特に経済観光面や市民のシビックプライド醸成への影響をどう予想するか。
答弁 次に、認定後の影響につきましては、経済観光面では、「日本遺産を活用した商品開発」や、「日本遺産の構成文化財を巡る観光コースの造成」などの取組によって、地域の活性化に結び付けたいと考えております。
また、シビックプライドの醸成では、小樽観光大学校・おたる案内人の更なる充実・拡大や、教育委員会では、「ふるさと教育の充実」を図るため、小学校5年、6年生を対象に副読本「小樽の歴史」を配布するなど、市民の皆さんが小樽の歴史や文化遺産の価値を学び、まちへの誇りと愛着が高まることで、今後も現代の「民の力」を活用したまちづくりが進むことを期待している。
⑤ 市民に説明するため、今こそ市主催でシンポジウムを開催し、推進協議会の皆さんにアピールしていただいてはどうか。
答弁 日本遺産の構成文化財を生かしたまちづくりは今後の本市の活性化に向け重要であることから、これまで認定された日本遺産と併せ、開催に向けた検討を進めてまいりたい。

有志市民が開いた日本遺産応援緊急シンポジウムです。皆さんの期待が高まります。
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