21-2定 予算特別委員会での質問2021/07/04 21:48

 総務常任委員会での質問に続き、6月17日予算特別委員会での質問と答弁について主な部分を報告します。今回の質問は
①立地適正化計画について
小樽新幹線まちづくりアクションプラン「レンタサイクルの充実」について

小樽芸術村を中核とした小樽運河地区の文化観光推進拠点計画の認定 について

です。それではまた、長くなりますが市の将来に係わる大事な計画についてですので、ごらんください。


①立地適正化計画について

昨年の国勢調査速報値で人口は111,422、前回調査より10,502人、8.61%減少しました。

こうした人口減少下でこのままの市街地の広がりではいつかの時点で現行の行政サービスが維持できなくなるおそれがあります。今後、いかに町の機能を維持し、市民生活を保障していくのかというまちづくりのマスタープランと言えるものが本計画です。具体的には市内に何ヵ所か特定の区域を設定し、そこへ都市機能と居住地を集約(コンパクト)、それらを公共交通機関で結ぶ(ネットワーク)全体像になります。「コンパクトプラスネットワーク」というビジョンです。国から図で示されているのでご覧ください。


質問

策定によるメリットは

答弁計画に基づく政策を推進することにより生活利便性の向上や地域経済の活性化などが図られるメリットとともに国の交付金などの支援措置を受けられます。


要望

問題点として、真にコンパクト化を目指すのではなく、補助金狙いで立地適正化計画を策定している自治体がある点です。公共施設再編を進める本市なので国の支援はありがたいところですが、そのためだけに策定すると見られるのは心外です。そのような残念な前例ではなく、まちの将来像を真剣に描く計画となるようにお願いする。

答弁

先ほどの国勢調査の速報値に関するご質問がございましたが人口はやはり自治体運営の基本となるものでこのままの人口減少や高齢化が進んだ場合、税収の減少や社会保障費の増加により財政状況はさらに厳しさを増すものと見込まれこのままの市街地の広がりではいつかの時点で現行の行政サービスが維持できなくなるおそれもあって、我々としても都市構造を見直す時期にあると考えており、街の将来像を見据えた本計画の策定が必要であるとものと考えております。

 

 

質問

都市計画マスタープラン以外に立地適正化計画と関連する主な市の計画等は何か。逆に関連しない計画、施策はあるのか。

答弁

関連計画に関するご質問ですが、立地適正化計画は都市全体の観点から作成する居住機能や医療福祉商業等の都市機能の立地、公共厚生の充実等に関する包括的なマスタープランという位置づけがあって国道交通省の立地適正化計画作成の手引きにおきまして地域公共交通、公共施設再編、住宅、防災、医療福祉、学校教育など多様な分野の計画との連携を図る必要があるものとされております

関わりには強弱がありますがほぼ全般的にあの関わってくるものと考えています

 

質問

特にプラスネットワークの部分で交通ネットワーク維持のために地域公共交通網形成計画があるが、関わりについて説明ください。

答弁

国土交通省の都市計画運用指針におきましてコンパクトシティの実現にあたっては公共交通の充実を図ることも必要であり、立地適正化計画において居住誘導区域及び都市機能誘導区域の設定と公共交通の充実が整合性をもって定められることが重要であり、立地適正化計画と地域公共交通網形成計画が整合性をもって効果的に機能するよう十分に調整を行うべきとされております。


小樽新幹線まちづくりアクションプラン「レンタサイクルの充実」について

質問

新駅にレンタサイクルを配置すれば完了、では全くない。市内の自転車受け入れ態勢をもっと整備しなければならない。これは前から提案していること。考えはあるか。

新幹線・まちづくり推進室主幹答弁

市内全体の受け入れ態勢ということになりますとまた新幹線まちづくりよりも範囲の広がった話になるのですが、レンタサイクルが新幹線の二次交通手段の一つとして機能するためには例えばその新駅で借りて中心部で返却するですとかそういった複数のサイクルポート間で自由に貸し借りできるような態勢こういったものが必要なのではないかと考えております

 

質問

 このアクションプランでのレンタサイクルの扱いには自転車を使った観光周遊「サイクルツーリズム」の視点はあるのか。というのは

 新駅と観光中心地や宿泊施設を結ぶ移動手段の一つとだけ考えているのならうまくいかない。

 以前会派視察でお邪魔した長野県飯山市の新幹線駅には観光出発拠点としての信越自然協アクティビティセンターを近隣9市町村連携会議が設置し、アウトドア観光拠点の役割を持たせていた。信州いいやま観光局(飯山市)は、電動アシスト機能付きの自転車のレンタルを本格的に開始して、自転車を使った観光周遊「サイクルツーリズム」の強化を図っている

小樽市で言えば例えば市内歴史文化をめぐるコース、北後志サイクリング周遊コース、距離やテーマ別に様々な設定が可能。かなり有望なコンテンツとして認知されてきている。ということでサイクルツーリズムの視点についてお答えを。

同答弁

策定時においては主に新駅と市内中心部や近場の観光地を行き来する手段と考えていましたが、多くの需要が見込めないだろうということで事業性についてが課題のひとつでした。

 それに対してはやはり魅力的なルートづくりなど、需要をつくっていくという視点も必要なのかなと今感じているところです。 今後、アクションプランの中では新駅を基点とした観光プログラムも検討していくので今後サイクルツーリズムも含めて新駅を基点とした観光プログラムが充実するように検討していきたい。

   電動アシスト自転車は山坂もスイスイ!小樽でもOK



質問 小樽芸術村を中核とした小樽運河地区の文化観光推進拠点計画の認定 について

(観光振興室)

 この度、本市歴史的建造物で構成される「小樽芸術村」を中核とした文化観光推進法に基づく拠点計画が道内から唯一認定を受けたとのこと。

 歴史文化と観光を中心に活性化を目指す本市にとってうれしいことだが、具体的にこの認定がどんな内容でどこにどんな影響をおよぼすのかをお聞きしたい。

   旧北海道拓殖銀行小樽支店を活用した似鳥美術館

質問

国、文化庁観光庁からどのような援助があるのか。

観光振興室主幹答弁 

文化庁よりこの拠点計画に明記した事業に対する財政的な支援としまして原則補助率2/3を限度とした補助金があります。それから海外向けプロプロモーションといったところから日本政府観光局 jnto がこの芸術村での実施の事業におきましてプロモーションをしていただけるといったような支援が得られるというふうに聞いております

 

質問

認定に至る経緯は。申請者は似鳥文化財団、共同申請者に小樽市があげられているが、市はどの段階からどのように関わってきたのか。

観光振興室主幹答弁

まずこの文化庁からこの文化観光推進法の法律概要が示されている時期から似鳥文化財団からご相談を受けております。この拠点計画においても市内における来訪客の動向、それから地域における文化観光の推進をどうしていくんだといったところを明示する必要があるので、拠点計画の策定に当たっては似鳥文化財団と一緒に連携を図りながら協働して作成したところです

 

質問

今回認定された内容について概略をお聞かせください。

答弁

まず小樽芸術村の主要な文化資源の紹介、芸術村での課題、小樽市と小樽芸術村の来訪客の動向などの現状分析。

具体的な事業として19事業を明記。具体例では文化についての理解促進として3 DVRコンテンツ制作、ICT を活用した多言語音声解説といったものを整備します。

文化観光に関する利便性の増進としては夜間開館、夜間コンサート、プロジェクションマッピングの実施。国内外の宣伝としましてはニトリ小樽芸術村で所蔵する浮世絵の高精細レプリカを使って浮世絵を触ったり裏から見たりとかできるようにしたり、ニセコ地区でサテライト展示会をしていきたい。最後の施設設備でニトリ美術館におきまして可動式の展示壁画の増設、固定展示ケースを新設などで来訪客に満足していただけるような事業を実施していきたいというふうに考えています。


質問

この計画を進めることで本市にとってどのような影響、波及効果があると考えられるか。

答弁

計画に伴う波及効果について、小樽芸術村を文化観光資源として磨き上げるといったことで将来的インバウンド対応や小樽運河同様に強力なのコンテンツが出来上がる予定なので、そういった中で観光客の滞在時間の延長であるとか宿泊者数の増加につながっていくのではないか。また、この計画実施により小樽芸術村の来訪客の増加によるま入場料増を収蔵品の調査の調査研究それから展示会環境の改善といったものに再投資する循環型の仕組みを継続してコンテンツを磨き、結果、地域活性化へ向けた好循環が創出されるのではないか。

 


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