小樽市の新型肺炎対応 主に学校関係について ― 2020/03/01 10:20
新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた対応について
新型コロナウイルスによる肺炎感染が道内でも広がりを見せ、鈴木道知事による緊急事態宣言、続く安倍首相の全国一斉の休校要請で、結局しない小中学校、高校は春休みまで臨時休校ということになりました。様々な賛否がありますし、私も元教員として、また地方自治体の議員として不安に感じるところや納得のできない思いがありますが、まずは子ども達の安全や健康を第一に現在とこれからの事態に対応していくことにします。
まず大事なのは正確な情報の把握と伝達です。すでにデマや不正確な情報が飛び交っているようです。 気をつけなくてはいけません。
「新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた小樽市の公共施設の休業等について」市から報道向けに文書で示されていますので、その中から抜粋して示します。
新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた 小樽市の公共施設の休業等について
本市におきましては、北海道内における新型コロナウイルス感染症の発生状 況、さらには北海道知事の緊急事態宣言を踏まえ、感染拡大防止の観点及び各施設利 用者の健康、安全面を考慮し、市立小中学校の臨時休業の延長及び市の各公共施設の休館等について、下記のとおり対応することといたしました
記
1 市立小中学校の臨時休業の延長 学年末の休業日前日[3/24(火)]まで延長します。
2 放課後児童クラブの開会 現在、小中学校の臨時休業[3/4(水)まで]に合わせて休会としていま
すが、休業日の延長による保護者の負担を軽減するため、開設いたします。 開設予定日は 3/5(木)ですが、一日でも早い開設に向けて調整中です。 対象とする児童は、原則として、小学1・2年生及び特別支援学級在籍児童 のうち留守番が困難な児童のほか、家庭の事情等でひとりで留守番させるこ
とが困難な児童とする予定です。
※内容が固まり次第、別途お知らせします。
3 こども発達支援センター及びさくら学園の開所 現在、小中学校の臨時休業[3/4(水)まで]に合わせて休業中ですが、
2と同様の理由で、開所します。
予定日は 3/5(木)ですが、一日でも早い開所に向けて調整中です。
以上です。
特に市内小中学校の長期間の一斉休校については全く突然の判断でしたから、準備等も無いまま、突入しているので様々な影響が心配されており、現在も保護者の皆さん、先生方はもちろん肝心の子どもたちが一番心身に負担を負っていることだと思います。
小樽市議会も予算特別委員会日程を3日短縮しましたが、残りの3日間でこれらについても確認をしていきます。
特に
・働いている保護者が休めない場合や休みをとった場合の経済的補償など
・学校現場での子供や保護者との状況把握、連絡法
・予定されていた行事や授業をどうするのか
などが気になります。
市教育委員会も毎日のように道や国の判断が降りてくる中、連日大変な状況にあるようですが、ここを乗り切るために頑張っていただきたいと思います。
2020第1回小樽市議会定例会報告 ― 2020/03/14 09:25
新年度予算一般会計581.3億円 19年度当初比1・6%増
小樽市が発表した2020年度予算案のポイントは
・「みらいを創る、確かな一歩」と迫市長命名。子育て支援・防災対策に手厚く配分。
・一般会計は581億3千万円で3年連続増額。
消防署手宮支署の建設や潮見台中学校校舎耐震工事などの建設事業費が膨らむ。
・歳入は、市税は1.7%増だが、地方交付税など国からの分配金合計は同4.4%減。
結果、
15億5千万円の財源不足が生じ、財政調整基金を取り崩す(残高1.17億に)などして賄う。
などです。結果として減り続けていた市債(市の借金)が5年ぶりに増になるなど、厳しい財政運営が続く中での新年度予算編成が妥当かどうかが問われました。
議論の結果、昨年策定された本市の「第7次総合計画」に沿ってまちづくりを進める第1歩としての新年度予算を私たち「立憲・市民連合」は承認、議会としても可決しました。
私のこれまでの活動に関係してワンポイントあげるとすると
防災行政無線 (同報系)整備が進んでいます。(予算特別委員会で質問)
津波や高潮の災害時に、沿岸の住民及び観光客等へ避難情報を迅速・確実に伝達するための防災行政無線(屋外スピーカー)が、まず蘭島手宮間で4月から運用開始されます。 議会で繰り返し設置を求めてきたことが実を結びました。
新年度中には銭函までの工事を終え、全海岸域で運用開始予定です。旅行者用に4カ国語に翻訳放送、災害時FM小樽の緊急放送との連携もできるそうです。市民生活の安全度がひとつ向上しました。
議会報告 ②一般質問 ― 2020/03/15 09:39
2020年第1回定例会 私の一般質問に対する答弁です。
長くなって申し訳ありませんが、読んで頂けるとうれしいです。
質問は
1 公共施設再編計画(案)について
2 地域型日本遺産申請について
についてです。
質問 1 公共施設再編計画(案)について
今回の計画案を私なりにまとめました。これを見たうえで以下の質問を読んでもらえると分かりやすいかな。
① 公共施設再編素案に対して、「縮小、削減ばかりで『夢や希望』が見えない。この計画で再編の効果、市民生活の向上などを語り、市民にとって魅力、プラスαがあるものなのだということをアピールしてほしい。」と要望したが、再編計画案ではそれらの点は活かされたのか。
答弁 計画案の第2章において、「本計画は施設総量の削減を目指すものですが、単純に公共施設の廃止を進めるものではない」ことを記載し、施設利用者の皆さんにとっても「施設の統合により、より良質なサービスが効率的に受けられる」ことや、「施設が複合化されることで、多世代交流が可能になる」といった「魅力の創造」も目指し、ハード面ばかりでなくソフト面の充実も図っていくことをお示しいたしました。
また、第4章において、機能ごとに「施設再編に期待される効果等」もお示しし、市民の皆さんにとってのプラス面も御理解いただくよう、工夫を行いながら計画案の策定を行ったところであります。
② 長岡市役所の新庁舎を視察したが、総合案内窓口でワンストップサービスが行われていた。再編計画では、教育委員会が商業高校跡に移転するが、(本庁舎から)さらに遠距離となり、市民が様々な手続きや相談等のために行き来しなければならない。本庁窓口で全ての手続や相談ができるワンストップ化も視野に入れて、再編計画を策定してほしいと考えるがどうか。
答弁市民の皆さんが全ての手続や相談ができるワンストップ窓口を市本庁舎に設置することは、更なる市民サービスの向上にもつながりますので、将来的に本庁舎建て替えの実施段階では、ワンストップ化は導入しなければならない機能と考えております。
③ 国は全国の自治体に今後40年の公共施設の改修日程を盛り込む長寿命化計画を2020年度中に定めるよう要請している。よって、本市でもこの再編計画を基に長寿命化計画を作ることになるが、当面維持する施設の整備時期や改修時期を載せないことに問題はないのか。
答弁 再編計画において、在り方や整備方針が定められていない施設は、これまでどおり現施設を継続使用していくことになることから、長寿命化計画には必要な維持補修等を行っていく内容が記載されることになりますので、国が要請している内容と が生じないものと考えております。
④ 当面維持する施設の整備方針の結論を示す期限を明示すべきではないか。また、現段階でその判断時期について示せることがあれば示せ。
答弁 建設費が多額になることや、建設場所の確保などの課題があることから、計画案の中では整備方針が定まるまで、当面維持としたところであります。
現段階でその判断時期についてお示しできる施設はありませんが、いずれも老朽化が進んでいる建物のため、できるだけ早い時期に、整備方針を定めるよう努めてまいりたいと考えております。
更新の方針は示されたもの当面維持していく事になった市民会館です。耐震性に心配があります。一刻も早く整備方針を。
⑤ この再編計画にはどの施設を優先して整備・改修をすすめるかについて言及しているのは、再編方針にある「③安全性の確保」において「耐震基準を満たしていない施設は、優先的に再編を進める」とあるだけだが、施設の整備や改修を行うに当たり本計画に優先度はあるのか。
答弁 再編計画は、将来に向けて整備・維持していくべき施設の方向性を定めることを目的にした計画でありますので、この計画案では優先度をお示ししておりません。
来年度策定予定の長寿命化計画において、事業順序をお示ししていきたい。
⑦ 再編計画において、優先度をつけるとすれば、市長公約にもあるF子育て支援」関連施設、機能を優先すべきである。「在り方や整備方針が定まるまで現施設を当面維持」とされている手宮保育所と最上保育所は、施設設備が非常に劣悪な状況にあり、優先度は最上位にあると考えるが、現段階における市長の見解を聞きたい。
答弁 両保育所の老朽化は著しく、子どもの居場所としての環境や安全面から、整備実施の優先度は高いものと認識をしております。
このため、今後の保育需要のほか、民間を含めた保育施設の配置や利用定員の動向を見据えながら、早期に、両保育所の在り方や整備方針について定められるよう努めてまいりたいと考えております。
質問 2 地域型日本遺産申請について
① 今回申請したタイトルとストーリーの概略やこのストーリーを選択した理由、その意図について説明せよ。
答弁 明治以降、北日本随一の商都となった小樽を、小林多喜二が随筆の中で、北海道の『心臓』と例えた表現をタイトルに用い、昭和後期にいったん弱まった鼓動を「民の力」で蘇らせたこと、そして今後も「歴史を活かすまち・小樽」として新たな鼓動を生み出していくことを内容といたしました。
また、このストーリーは、商都として栄えた面影が今なお現存する銀行街など、他に類を見ない近代建築群とまちなみを、本市の重要な財産と位置付け、今後もまちづくりに活用していくことで、地域の活性化を図っていくことを意図したものであります。

今回の申請で構成文化財となった小樽中央市場内で開かれた講演会
② ストーリー作成時、特に留意した点、特にアピールしたい点について説明せよ。
答弁 ストーリー作成に当たっては、単に文化財や歴史的経緯の説明にとどまることなく、起承転結を明確にし、目新しさのある「物語」となるよう意識したものであります。
また、この度の申請を通じ、他に類を見ない特徴的な近代建築群とまちなみを「民の力」で積極的に保存・活用することで、「歴史を活かすまち・小
樽」をアピールするものであります。
③ 既に認定されている「北前船寄港地・船主集落」、「炭鉄港」との連携について解説せよ。
答弁 これまで北前船交流拡大機構の北前船寄港地フォーラムや、炭鉄港推進協議会の認定記念フォーラムの開催、加賀市との子どもの交流事業などにより、人的ネットワークの拡大や情報交換を行ってまいりました。
今後、それらシリアル型で得られたネットワークを活用し、新潟市等での観光物産展開催、ストーリーや構成文化財による教育旅行誘致などを予定しており、それらの取組を通して、本市の歴史的価値を高め、魅力発信につなげてまいりたい。
昨年北前船についての全国シンポジウムが 小樽で開かれました。
④ 認定された場合、様々な好影響が予想されるが、特に経済観光面や市民のシビックプライド醸成への影響をどう予想するか。
答弁 次に、認定後の影響につきましては、経済観光面では、「日本遺産を活用した商品開発」や、「日本遺産の構成文化財を巡る観光コースの造成」などの取組によって、地域の活性化に結び付けたいと考えております。
また、シビックプライドの醸成では、小樽観光大学校・おたる案内人の更なる充実・拡大や、教育委員会では、「ふるさと教育の充実」を図るため、小学校5年、6年生を対象に副読本「小樽の歴史」を配布するなど、市民の皆さんが小樽の歴史や文化遺産の価値を学び、まちへの誇りと愛着が高まることで、今後も現代の「民の力」を活用したまちづくりが進むことを期待している。
⑤ 市民に説明するため、今こそ市主催でシンポジウムを開催し、推進協議会の皆さんにアピールしていただいてはどうか。
答弁 日本遺産の構成文化財を生かしたまちづくりは今後の本市の活性化に向け重要であることから、これまで認定された日本遺産と併せ、開催に向けた検討を進めてまいりたい。

有志市民が開いた日本遺産応援緊急シンポジウムです。皆さんの期待が高まります。
議会報告③教育行政執行方針に関して ― 2020/03/16 10:08
小樽市教育推進計画を基本理念に今年度の教育行政の執行方針を教育長が今議会の冒頭に表明しています。その中から何点かお聞きしました。 様々な新しい取り組みやこれまでの事業の改善を図ることは良いことだと思います。ただ、それが本当に子どものためになることなのか、教職員の過重な負担とならないか、保護者が望む教育環境となるのか、そんな視点で質問をさせてもらっています。
①「専科教員や授業改善推進チームの配置による「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を一層進めるとともに、~」このための専科教員や授業改善推進チームとは何か。市内への配置状況は。これまでの成果は
答弁専科教員とは小学校の特定教科の専門的な指導の充実と学級担任の負担軽減のために中・高免許を所有する教員を加配する取組のこと。
授業改善支援チームとは複数の学校に1名ずつ授業改善推進教員を配置してその推進教員からなる事業改善支援チームを編成、各学校で事業改善に取り組む事業。
今年度については市内に専科教員が3名、それから授業改善支援チームとして6名の教員が加配されています。
これまでの成果として教員の人数が増えることで子供たちによりきめ細かな指導ができることや専門的に指導ができる教員が配置されることで授業改善が進んでいることなどが報告されいます。
②「特別支援教育支援員を全校に配置」とは。これまでも配置されていたはずだが、全校の意味は。学校によって状況違うと思うが、配置人数等は。
答弁特別支援教育支援員についてでございますがこれまで配置希望のあった全ての学校について小学校18校中18校中学校12校中11校に支援員を各1名配置しておりましたがこの度これまで未配置であった中学校1校について配置することになったことから全小中学校への配置としています。
答弁指定校においては現在その各学校で実施している内容を改善したり、さらに充実したりして取り組んでいただきその成果を市内に普及していただきたいと考えています。また、市教委としても各学校をしっかりとサポートして参りたい。
答弁教職員が児童生徒にきめ細かな教育が可能となるように教育委員会としては一層の定数改善や加配措置の充実などを国に要望するよう、引き続き北海道都市教育委員会連絡協議会を通じて道教委に要請していきたいと考えています。
⑤「小・中・高校生の文化芸術分野の部活動等への奨励制度を創設し、学校教育における文化芸術活動を支援」市長提案によると「文化芸術分野部活動における全国大会に出場する小中高生に対する奨励金」とのこと。初めてのことなので、具体的な想定は。内容説明を。この分野は部活動よりは個人での応募等がメインだと思うが、それらへの対応は?
答弁奨励金の内容ですが、現在具体的な要項の準備をしているところですが文化芸術系の部活動などで全国大会などに参加する児童生徒に対する奨励制度を新設するというものです。具体的には対象とする大会を国、地方公共団体、高文連などが主催する大会に限定することを想定しています。一方で営利を目的とする大会ですとか民間主催の音楽コンクール民間の教室などが行うけいこごとなどの発表会は対象外にすることを考えています。
合唱ですとかブラスバンドですとか演劇などの団体のほかに個人や少人数での部活を例えばの写真部、新聞部、放送部、文芸部なども想定をしています。文化系の部活動で個人団体問わず全国大会への参加者がいた時には対応していきたい。
佐々木元美術部顧問だったものですから美術部もぜひ宜しくお願いします。
⑥「忍路中央小学校を活動拠点とし、市指定無形民俗文化財である「忍路鰊漁撈の行事」を子どもたちが体験することにより、地域の民俗芸能の伝承活動を推進」とある。
· Living History(生きた歴史体感プログラム)促進事業
など、
文化庁の各種助成金、支援制度の活用を考えてはどうか。
答弁民俗芸能伝承事業で学校と連携しながら「忍路鰊漁撈の行事」に子供たちが触れる機会を作っていきたいというふうに計画していますが、今のところ具体的な事業内容を保存団体や学校と調整中で来年すぐにということは難しいですが将来的にはご例示いただいた文化庁の助成金などを活用した取り組みができないか研究をしていきたい。
佐々木様々な教育についての新たな事業とさらに伸ばしてという提案がありましたけれども、やはり教員とっては負担があまり増えることにならないように。また、子どもにとっては詰め込みすぎにならないようにご注意のうえ進めていただきたい。
議会報告④ 新型コロナウイルス対策について ― 2020/03/16 10:31
現在も続く新型コロナウイルス感染症の全国的蔓延が深刻化し、その対策に急を要する事態となっています。これまでの動きを時系列でまとめてみました。
新型コロナウイルス対応に関わる主な動き・時系列
特に安倍首相の「科学的根拠に基づかない」「場当たり的」「唐突な」対応で二転三転する事態に市も私たち市民も振り回されているのが実情ですが、今はとにかく市民、とりわけ高齢者や基礎疾患のある方や子どもの安全を第一に、感染防止、市内経済、子どもいる家庭への様々な影響などに対応していく必要があります。
市は私の質問に「市長がそのリーダーシップのもと国・北海道と連携しながら的確に、スピード感を持って課題の解決に取り組み 市としての責任を果たしてまいりたい。」との答弁でした。議会としてもサポートしていきます。
収束の見通しがたたない中、不安感が広がっていますが、私たちはデマや不正確な情報に惑わされず、冷静に協力し合ってこの危機を乗り切りましょう。
この問題に関わる私の質問と答弁です。
質問市内小中学校の避難所備品の中にマスクが1箇所に100枚ずつあるということですが、これからの卒業式で、マスクが家庭ですでにない子どもや病院、市の窓口対応される職員方などに緊急に利用することはできないか。
答弁備品のマスクは6000枚ほどあるという話ですので検討させていただきたいと思います。
要望是非、前向きに検討をお願いしたい。
結果として1500枚を小中学校の分散登校や卒業式でマスクを用意できない児童生徒用に使えるようになりました。また、私たちの会派の高橋龍議員の仲介で市内の匿名の方から子供用のマスク1700枚を寄贈いただき、低学年の児童に使ってもらえることになりました。
最近のコメント