第44回全国町並みゼミ奈良大会① ゼミ前日 奈良県橿原市今井町で交流2021/11/17 21:58

 11月12,13日に奈良県奈良市で開催される「第44回全国町並みゼミ奈良大会」に参加して来ました。

 さて、今回奈良に行くということで、奈良市のお隣の橿原市今井町で活動されている「今井町町並み保存会」の会長若林稔さんからご招待をいただきました。

1丁目から4丁目にかけて建物はもちろん道路の舗装も気が遣われています。

 今井町(いまいちょう)は、[奈良県橿原市の中部に位置する地区で、戦国時代寺内町が原型となり、全建物数約1500棟弱のうち、約500棟の伝統的建造物があり、全国で最も多い地区となっており、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。また、国の重要文化財9件、県指定文化財が3件、市指定文化財が5件あり、2017平成29年)428日に日本遺産に認定された。](『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

  若林会長のご案内。トレードマークの作務衣とお帽子で

 一軒一軒のお宅が歴史を意識している様子。派手な色の看板等は一切なし


 若林会長自らその今井町内をご案内いただき、解説をお聞きしました。夕暮れ時、堀を巡らせた一画が安土桃山から江戸期そのままに残り、また、今も住民の暮らしの声が聞こえてきて、まさにタイムスリップした気分でした。

  町を取り囲むお堀。残念ながら大部分が埋められて道になっていますがここは残してあります。織田信長が攻めてきた事もあるそうです!

 夕暮れの町並み。街路灯も雰囲気を盛り上げます。

 

 その後、若林会長のご実家を改修して研修宿泊施設としている「阿伽陀屋若林亭」で心温まる奥様やご友人手作りの夕食をいただきました。なんといってもこの地域の食材を使った「茶がゆ」の美味しかったこと!素朴な中にも芯の通った味がしました。(3杯もおかわりしてしまった)


 2階から吹き抜けになっています。竈で茶がゆを作ってくれていて良いにおい

 また、途中から「今井町町並み保存会」のメンバーの方々も加わり、大変有意義な交流となりました。コロナ感染に留意しての交流でしたが、ちょっと前にはかなわなかったことですので久しぶりにうれしかったです。

 

 全国町並みゼミ小樽大会に参加された際の小樽発行の資料を大切に保管されていたものを見せていただきました。資料保管ひとつでも会の活動がしっかりしていることを感じました。



その晩は別棟にある五右衛門風呂に入れていただいた上、そのまま「阿伽陀屋若林亭」の2階に泊めていただきました。

翌朝、また若林会長の運転で今井町から明日香村一帯の有名な歴史名所を足早でしたがご案内いただきました。日本史の飛鳥時代に登場する場所です。今度、個人でゆっくり観に来ようと思いました。

 

石舞台古墳です。上にある畑からまわりの風景に溶け込んだ様子が北海道から来た私には不思議な感じ。

 

その後、奈良市の会場まで送っていただきました。

若林会長や奥様、会のみなさまの本当にお世話になりました。また、今井町の様子や、これまでの会の住民の保存に対する意識を高めていく活動、何より増して会長のこれまでの実践に裏打ちされた力強いお話等、大変参考になりました。ありがとうございました!


次回は全国町並みゼミ奈良大会の様子をお送りする予定です。