第4回小樽ショートフィルムセッション2016/03/12 21:57

 12日、マリンホールで、小樽のまちを舞台に1作品10分以内に納めた短編映画を対象にした小樽ショートフィルムセッションが今年も開かれました。隔年開催で今年で4回目。初回から観させてもらっています。商業ベースでの映画やドラマでは紹介されない、かといって、私たち小樽市民はあまりにも日常的で見過ごしてしまいそうな景色やまちかどの様子を改めて再認識させてくれる楽しく、興味深い映像が続きます。
 そして、映像の美しさはもちろん、10分間の中に展開されるストーリーのおもしろさにも本当に惹きつけられます。今回は特にテーマが「小樽の誘惑」ということで、心にしみる作品が多かった気がします。

 最優秀賞を受賞した「海が二番目に好きだ」は地元漁師の若者の人物造形がよかったですねえ。また、主人公の女性が女優をめざし上京したが、傷心で帰樽してくる設定で、私の身内にも同じような境遇のものがいるものですから、思わず感情移入してしまいました。
 優秀賞の 「古岸の蛍」はバックの小樽風景を実写で、人物をアニメーションで合成下作品です。過去にも2作同様の手法で出品されていて、その進化の歴史を見ることが出来たのは、私も感動しましたが、このセッションを続けていることの意義も確認した感じです。

 その他の作品も本当にすばらしく、それぞれから小樽に対する想いを感じ取れました。今後もこのイベントが継続発展してくれることを応援していきたいと思います。そのためにも出品作品数の増加や広がりに期待したいですね。
 その内、主催の小樽フィルムコミッション公式サイトで作品が公開されると思いますのでご覧ください。http://www.otaru-fc.jp



授賞式の様子です。本当の高島の漁師さんが出演していたとのことです。