「戦争法」廃止署名&リレートーク2016/03/19 20:26

 19日土曜11時から、小樽長崎屋前で、後志平和運動フォーラム主催のリレートークと街頭署名活動に参加しました。

 小樽後志から集まったメンバーや市民運動の皆さんと共に「戦争をさせない1000人委員会」がとりくむ「戦争法廃止を求める2000万統一署名」をまちをゆく皆さんにお願いしました。雨の中、わざわざ足を止めて、また、観光で訪れている方が大きな荷物を持ちながら署名をしてくださる方がいました。改めてお礼を申し上げます。

 

 駅前で荷物を持ちながら、雨の中ありがとうございました!


 私はトップバッターで話をしました。以下、その概要です。


 昨年9月、自民公明両党が野党5党の反対を数の力で押し切り、安全保障関連法案を可決成立させました。そして、集団的自衛権行使を容認する安保関連法に対する国民のあらゆる層から危惧、不安、不信、怒りの声が上がっているにも関わらず、いよいよ今月末にも施行される予定です。

 

どうか、自民党安倍政権が強引に進める再び戦争のできる国づくり、国民の自由を奪う、戦前回帰の時代錯誤の国づくりにストップをかけるアクションを共におこしましょう。まずはその一歩として署名にご協力をお願いします。

立憲主義が閣議決定による解釈改憲という独裁政治並みの暴挙で破られたこの先、権力を持つものが自分たちに都合良く国民の人権を制限し、どんな理不尽なことでも強要される可能性が生まれたことになります。

    

私は今日、危惧を訴えなければなりません。いずれももう大げさ,取り越し苦労でも、無くなってしまいました。 


1点目はこの小樽も例外ではなくなったということです。この平和な観光都市小樽も危ないのです。米軍艦が毎年のように入港する小樽港。しかし、今後は市の権限は制限を受け、先の日米防衛協力の指針(ガイドライン)の改定と安保法制成立により、これからは日米の軍艦護衛艦が際限なく寄港する可能性が増し、小樽港の軍港化が一気に進んでしまう恐れがあります。

また、それにより仮想敵国からは小樽港が攻撃目標、テロの対象地域にされることも非現実的と笑うことができなくなります。


 2点目、防衛省は武力衝突などの有事の際、人員、武器の輸送に民間の船員を予備自衛官として活用する計画を進めているそうです。

要は自衛隊には自前の輸送艦が少ないので、民間のフェリーなどをチャーターして民間の船員を使って半強制的に運ばせるつもりです。これは第2次大戦中に行われた民間人を強制的に戦争にかり出す「徴用」と同じ手法です。大戦時この徴用により民間船約15000隻が撃沈、6万人以上が犠牲になっています。

これと同じことが今繰り返されようとしています。小樽には民間商船の船員を育てる学校もあります。若い人が海で働く明るい夢を戦争のための道具や犠牲に塗り替えることは許されません。


3点目、この話の行き着くところ、徴兵制についてです。

 この安保関連法施行により、自衛隊員は確実に今まで以上の危険にさらされます。

結果、志願者が激減し、隊(軍?)維持のために徴兵制が現実味を帯びるのです。現に法成立後、自衛隊への応募者は二割減。安倍首相は「徴兵制は絶対ない!憲法18条(何人も意に反する苦役に服させられない)で禁止されている。」と言いますが、解釈改憲で立憲主義を壊す張本人が憲法を理由にしても信憑性0です。

 それでなくても人口減少に歯止めのかからないこの国で、将来を支えるはずの若者たち、子どもたちが軍隊に取られ、他国に行かされ、その国の人を殺し、自分も殺される、そんな日本には絶対してはいけません。 

 

 ここまでお話していることを聴き、何を絵空事を。いたずらに危機や不安をあおるな、と怒られる方もいるでしょう。

しかし、それはこの安保法案ができる前の事。3月末、再来週にもこの法案が施行されれば、現実に起こり得ることになってしまうのです。

 今まではアメリカに「一緒に戦争をしよう。他国に攻め込もう」と誘われても「いえ、憲法で禁止されているから、付き合えないよ。」と、断れた。今はもう自ら断る理由を放棄してしまったので、断ることができません。


 みなさん、平和な日本、安全安心な街小樽のために、安倍政権の進める戦争への道、自由のない国づくりにstopをかけましょう。



「子どもの貧困」集会2016/03/19 22:01

 弁護士さんたちの団体である日弁連が主催する「日弁連貧困対策全国キャラバン集会」タイトル「子どもの貧困〜貧困の連鎖を断ち切るためにできること〜」を拝聴してきました。
 今議会一般質問でも私は子どもの貧困について取り上げましたので、現在の子どもたちが置かれている厳しい、しかしあまり表には見えない状況についてや、それにどのような対策が必要なのか、お話が聞ければと思って参加しました。
 まず、 弁護士さんが子どもの貧困問題について正面から取り組んでいるのを恥ずかしながら知りませんでした。しかし、お話の中に「貧困の問題は個人の自己責任の問題ではなく、人権の問題なのです。」とありました。なるほど。だからこそ弁護士さんが関わるのかと納得しました。

    さいきさんのトークは歯切れが良く核心を突きます。

 基調講演は漫画家の「さいき まこ」氏。さいきさんは「陽の当たる家」「神様の背中」等の著作で子どもの貧困問題や生活保護の問題を取り上げています。ご自身もシングルマザーとして子どもを育てる中での不安や苦しさを味わっているそうです。その実感を多くの人に知らせる手段として漫画という表現手段をとったのです。
 ある芸能人の親が生活保護を受けていてバッシングにあったこと。
奨学金を返せない女子大学生が風俗で働くしかなかったことに「貧乏なのに進学した罰」と嘆いていること。
「本当に貧乏は自己責任なのか。」をさいきさんは厳しく問われました。そして、「貧乏の放置は社会による虐待、人権侵害である。」と結論しています。


 松本先生はくだけた調子の中にも子どもたちへの想いがにじみます。
     
 続くパネルディスカッションでは松本伊智朗北大教授らが参加して続けられました。あしなが育英会の方や弁護士さんからは卒業後奨学金を返済できずに苦しむ若者の苦しい実態が報告されました。債務を抱えた若者が本当に悪者なのか。この状況をどう乗り切ればいいのか。
 
そんな中でパネリストの皆さんから出た言葉です。
「責任という言葉を無責任に使わないこと。」
「親の貧困がこの貧困にはね返りやすい社会。何でも家族のせいにしない、家族だけでやっていることを美談にしないこと。家族だけでなく、社会みんなで支えるようなしくみを作っていきましょう。そうしないと家族が壊れちゃう。」
「関心を寄せ続けること。まだ、この子どもの貧困問題は議論が始まって5年。今は盛り上がっているが、その内、関心を失い、減るかも知れない.そうならないように。」
 本当に貴重なご意見です。小樽市においても「子どもの貧困」問題に継続的に取り組んでいかねば、と改めて感じました。