市議会休会続く2016/03/05 10:33

 ようやく気温も上がり、青空が見える土曜日の朝です。
 しかし、小樽市議会は晴れ間が見える兆しがありません。これで空転状態が5日間続いていることになります。議会が止まる事の影響は、来年度予算が決まらないなど、本当に大きなことになるという私たち市議会側の認識は一致していますし、そのことの責任が議会にもあると痛感しています。
 しかし残念ながら、市長はこの全責任は議会だけにあると主張して譲りません。

・議会空転の影響について
 このまま来週に入っても進展がなければ、最悪16日に自然閉会、審議未了、新年度予算他は廃案となり、暫定予算を市長が専決処分で執行することになります。さらに各委員会に市民のみなさんから出されている請願や陳情についても流されてしまい、再度出していただかなくてはならなくなります。市政への思いを形にして訴えておられるそれらの扱いに苦慮するところです。

・市議会はメンツのために止めているんじゃない
 市民のみなさんにご理解をいただきたいのは、今議会がそれら目の前に迫る重大な影響を考えても議会を動かせないでいるのは、決して市長をいじめるためでも、議会のメンツのためでもないということです。
 今市長が主張している、正当な理由なく「答えない。」というのも「答えたことになる。」という理論を認めれば、今後、議会側が市長に都合の悪い質問をしたら全部答えなくても済むことになる、ということです。これは絶対に認められません。それでは市長が間違ったこと、市民にとってマイナスのことを実行しようとしたときに議会がストップをかけることができなくなるのです。それでは何のために議会はあるのでしょうか。
 地方議会は市長と同じように市民の選挙によって選ばれています。市長の行政をチェックするためにあるのです。これは前中松市長のときにも私たち民主党はその姿勢を貫いてきました。中松市長は確かに選挙でお互いに応援する立場で、当選後も与党的な扱いでしたが、泊原発、カジノ問題などについては明確に市長の対応に懸念、反対の発言をしてきました。また、森井市長の提案にも大部分は賛成しているのが、事実なのです。

・職員の降格希望人事多発
 議会が空転状態のさなか、小樽市職員の中で降格を希望している人が例年にない数になっている、退職願を出す人がいるとの報道もありました。森井市長が庁内の職員に対していったいどんな態度で接しているのか、直接間接の声が私たちのところにも届きます。 
 これまで私も市長に議会内外でひとつのチームとして職員との関係を信頼に基づいて築いていくようアドバイスしてきたつもりです。サッカーやバスケをやってきたスポーツマンの森井市長ならご理解いただけるかとの思いからです。しかし、ここまでのところ、議会に見せる言動と同様にそのかたくなさが様々な軋轢を生んでいるようです。改革は強く押すだけではできません。共感を広く得ながら進めていくべきです。
 
・今後について
 いくら選挙で示された市民の絶大な信頼の上に市長があるとはいえ、議会や市職員との関係が現状では市長のできることは限られます。せっかく副市長を選任されたのですから、副市長に全県委任して解決を図るべきです。
 議会でもこれまで議論に加わっていなかった全議員も意見を出し合って解決に全力を尽くしていきます。
 


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